必殺からくり人 (1976)
辛い話は胸をさす(芦屋雁之助)
娘十八、紅をさす(ジュディ・オング)
魔がさす、棹さす、将棋さす(森田健作)
世間の人は指をさす(緒形拳)
許せぬ悪に(山田五十鈴)
とどめ刺す(緒形拳)
オープニングのセリフは、からくり人全員でした。
必殺シリーズの第8作目に当たります。
わずか3カ月ですが、好評なためにシリーズ化されました。
内容ですが、鼠小僧などの実在の人物や蛮社の獄といった実在の事件を下敷きにして、現代の風景から導入が始まる基本フォーマットなど、時代劇としては挑戦的な試みが見られました。
また、頼み人から金を受け取るシーンが無く、殺しの報酬を悪人から巻き上げたり、殺し自体が行われない話もありました。
それでは、レギュラーの登場人物の紹介です。
普段は、深川で三味線の師匠をしている。
からくり人の二代目の元締。
また、とんぼの母でもある。
殺しは、三味線のバチで喉笛を切り裂きます。
花乃屋の番頭で、屋形船の船頭。
人並外れた怪力のもちぬし。
殺しは、素手での撲殺や怪力を使う。
百万坪の埋め立て地に住む花火師。
へろ松と同居している。
殺しは、口から特製の花火を入れ、胃の中で爆発させる。
仇吉の娘。読唇術を修得している。
殺しはしない。
安眠枕を売るのを商売にしている。
枕作り用の鉄べらで首筋を切る、または差す。
藤兵衛の息子。
天平と一緒に住んでいる。
殺しはしない。
特技?は寝小便(笑)
「銭を持っていない人間からは、銭は受け取れない」という信念を持つ。
第1話で曇り一家に殺されてしまう。
そして、最終回「終わりに殺陣をどうぞ」では、曇り一家との全面抗争となります。
仇吉と曇りは相討ちとなり、とんぼとへろ松以外は全員死亡という凄まじい話でした。
さて、『必殺からくり人』の主題歌ですが、味のあるいい歌です。
歌ったのは、ピラニア軍団の川谷拓三さんです。
なお、次作の『必殺からくり人・血風編』も、同じ主題歌ですが、こちらでは二番が歌われていました。
その「負犬の唄」を聞きながら、終わりにします。
ありがとうございました。
おやすみなさい!