魔法のマコちゃん    (1970)



マコは人間の世界にあこがれる人魚の国の女の子でした。
だが、厳格な竜王の娘であり、人魚界には人間世界に近づくことはおろか、水面にさえ出てはいけないという厳しい掟がありました。 
ある日、人間の世界を見てみたいという気持ちに負けて掟を破り海上に顔を出してしまいます。
そこで、マコは沈没する客船に乗っていた人間の少年・明を助け、彼に恋をしてしまいます。 
明のことが忘れられないマコは、物知りお婆に相談し、人間にして欲しいと頼みます。
マコの情熱に負けたお婆は、とうとうマコに人間になる方法を教えます。 
しかし、人間になるには過酷な条件がありました。
二度と人魚には戻れないし、人魚界に帰ることも許されないのです。
それを承知の上で、マコの人間としての生活が始まります。
 父・竜王より渡された魔法のペンダント「人魚の命」の力に助けられながら、人間として成長していくマコでした。
そして、彼女がアキラと再会できる日はいつでしょうか?


それでは、登場人物の紹介です。

浦島マコ(杉山佳寿子)
深海の国のお姫様で人魚。
竜王からもらった人魚の命のペンダントの力で事件を解決しながら成長していく。

太郎(丸山裕子)と次郎(友近恵子)
双子。つり眉が太郎。垂れ眉が次郎。

中央が番長(大竹宏)、右が子分の千吉(山下啓介、神谷明)
両人とも、マコのクラスメート。

浦島老人(梶哲也)
人間になったばかりのマコを救う。

富田トミ子(平井道子)
とても気が強い。勝ち負けにこだわる。 

竜王(谷津勲)
マコのパパで、深海の国の王。
マコが心配で、たまに地上に現れる。

茂野明(市川治、作間功)
マコと運命的に出会った青年。
マコが人魚の姿で助けてくれたことを覚えている。


そして、セリフ入りの主題歌を歌ったのが、当時13歳の堀江美都子。
マコと同年代ということで、いい歌に仕上がってます。




そして、最終回。

レーサーのアキラがどうぶつ園でサイン会の最中大ケガをしてしまい、瀕死の重体になってしまいます。
マコはアキラの命を救うため、ペンダント「人魚の命」を海にささげ、父竜王のもとへと向かいます。
しかし、竜王と決裂の後、陸に泳いで帰ろうとしますが、マコは力尽き、海の底に沈んでいきます。
その頃、重症で手術中のアキラはマコの夢を見ます。
手に手を取って落ちてゆく二人。
竜王は渦潮を起こし、マコを助けます。
再び浦島老人、太郎と次郎に助けられたマコは、アキラのいる病院に運ばれます
アキラも命も助かり、二人は想いを確めます。

光進丸の船員になったアキラに、マコはペンダントを海に返すように頼みます。
そしてペンダントは、マコの姉3人に拾われて深海の国に還りました。

海に別れを告げたマコは、人間として生きていくことを決めたのでした。


意外にもハッピーエンドでしたね。


それでは、!いさなみすやお