サスケ   (1968)


光あるところに影がある。
まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった。
命を賭けて歴史を作った影の男たち。
だが人よ名を問うなかれ。
闇に生まれ闇に消える、それが忍者の定めなのだ。
「サスケ、お前を斬る!」(OPナレーション:勝田久  セリフは不明)


『サスケ』は、猿飛佐助伝説を題材にしたアニメだと思います。
原作は、『カムイ伝』で有名な白土三平です。
見かけ以上にシリアスな展開の作品で忍者ものらしく周囲の人間も、犠牲になっていきます。そして、歴史の流れ通り、甲賀方は徳川勢に押されて追い詰められていき、サスケも命を狙われます。
ただ最終回では、キリシタンの隠れ里に身を潜める形で終わっています。

それでは、登場人物の紹介です。

サスケ(雷門ケン坊)
父・大猿大助から甲賀流忍術を受け継ぎ、猿飛の術、微塵がくれの術、分身の術などを使う。
忍びの残酷な掟も理解している。
ただ、幼いがため、母に対する思慕の情が強い。
なお、声をアテた雷門ケン坊は、当時は少年落語家として知られていました。
また、『快獣ブースカ』に大作のライバル、メチャ太郎役でレギュラー出演してました。
前の座蒲団に座っているのが雷門ケン坊です。

左  大猿大助(外山高士)
サスケの父。真田雪村配下の甲賀流忍者で、猿飛の術の使い手。
サスケに、あらゆる忍術を教えながら忍びの心構えなども説く。

霧隠才蔵(近石真介)
謎の忍者「霞の小源太」に扮して根来衆に命を狙われた大猿を助ける。
ヨーヨーや霧がくれの術、霧ケシの術などを使う。

服部半蔵(納谷悟朗)
公儀隠密の首領。豊臣方の残党狩りに暗躍、そのため大猿・サスケ親子をつけ狙う。
おぼろ影、炎しばりの術を使う。

柳生十兵衛(市川治)
柳生但馬守の息子。すぐれた少年忍者。
サスケのライバル。

糸瓜狂之助(森山周一郎)
顔から付けたような名前だが(糸瓜=ヘチマ)、剣の腕は大猿と互角。
普通の手裏剣が効かない相手。

鬼姫(杉山佳寿子) 
九鬼一族の生き残り。
動物を操る闇笛の法を使う。
また、母親を探す少女キクと名乗り、サスケに近づき殺そうとする。
サスケは、彼女に対し同情と好意を持ってしまい、殺すことができなかった。


何度も再放送されたので、これもよく見てました。
非情な忍びの世界に、びっくりしたものです。
今一度、見直したいと思っています。
 
では、『サスケ』のオープニングとサスケの歌をどうぞ!



今夜も、ありがとうございました。