真打になるとなにがかわりますか?
と師匠に聞いてる人がいて師匠は

なにも変わりませんよ
ただ、当人がその気持ちで高座に上がるかどうかです。

みたいなことを言っていた
全く違う解釈をしていたらすいません

今まで真打になるとなにが違いますかと
私が聞かれたら
師匠と呼ばれるとか弟子をとれるって話をしていたんだけど

着付けに前座がつくんだよね


私も真打になって8日目にして気がついたんだよ


私が着替えようとしたら萬橘兄さんが
新真打が着替えるよ!
って大きな声で前座に言って

そこで私は初めて前座が着付けにつくんだよな
と思ってさ

それを聞いた前座が
ハイ!
って大きな声で返事してみんなで私の着替えを見る
んだよ

見ろってことじゃないよって萬橘兄さんが突っ込んだけどさ


それから着付けにつくんだけど
帯を渡すタイミングが前座の都合であったり
汗を手拭いで拭いその手で扇子の要を触られたり
鼻をすすりながら着物かけられたり
自分のペースで着替えができない
とさ

んだよコイツらって思うけど
他の師匠方はよくそれをやらせてくれてたな
と思うよ
本当に

よっぽどひどけりゃ言われた
それでもそのあとは着付けにつかせてくれたし


高座の後に着物畳むのも前座
下手くそだなとかベタベタさわるなとかお前やめろとかある
今まで高座の後のクールダウンもかねて自分で着物を畳んでたけど

そんなの関係なく畳ませてくれてたんだなと思う。


今となってはできないことだが前座の頃には師匠方にそういう思いをさせていたのだなと思う

あの頃はわからないし、小言言われたらシネバカ
って思ってました

これも成長。

まわりで冷やかし半分普通半分で
私を師匠と呼ぶ人もいる

この間、楽屋で師匠お疲れ様ですと前座の声が聞こえたので
はい。って返事したら

他の師匠で
兄さんじゃないですって言われた

恥ずかしかったしその前座をボコボコにしようと
思った。

世の中そんなもんさ

なにも変わらないどころか、なれるまでめんどうがつきまとう。

なってひとつきそこらのかんそうです