山手線

若い女性の間

サラリーマン二人の間

オバサン、サラリーマンの間

若い女性、オバサンの間

と席が空いていたらどこに座るりますか

今日はそんなお話です。


ある日の山手線

電車が動いてしばらくすると
ガタッと音がした

みてみたら
大柄な外人が倒れている

しかも仰向け
死んだか?気絶か?と思ったけど

まばたきはしてるし
ムクッと起き上がったので大丈夫そう


するとオバチャンが来て
この人、疲れてるから椅子に座りたいのよ
と言ってきた

知り合いがいるなら安心かと思ったのもつかの間

オバチャン隣の車両へ移動


オバチャンの言葉を信じ
何人かの男で椅子へ座らせようとすると
ノーと言って少し離れた若い女性の間の席を
指さして

フラフラしながら歩いていき
そこに座ったのさ

私がその人のカバンを持っていたから
若い女性の間に座った彼に渡したら

握手をもとめてきて


アガット
アイガッタ

と言ってきてさ
そしたら酒くさくて


何語かわからないけど
何か身の危険(ホラレル)と感じ

次の駅で降りてさ

冷静に考えたら
多分、ありがとう
と言いたかったんだな

と思うと少し申し訳なく思うと同時に


あのオバチャンはなんだったんだ

って思ったのさ

ってはなし