dmap9号の納車後約2カ月経ちましたが、真冬のせいか、歳のせいか(>_<)、まだ慣らし距離400キロほど。残り600キロ、その後第2段慣らし1500キロ走らないと全開にできないとは、いつになることやら。
高速道を走れば早いけど、それだと慣らしにならないし。

で、先週末もちょこちょこと地道を走っていたわけですが、どうもクラッチレバーが緩くなったような。
これ、多分エア噛んでるかなぁって思ってたら、交差点で止まる毎に症状がひどくなってきて、ニュートラルに入りにくくなり、ついには発進でギヤを入れるとエンストするほどに。
クラッチレバーがハンドルバーに当たるまでいっぱいに引いて、なんとかエンストさせずに発進させて、どうにか帰宅。
もう少し遠出していたら、またレッカーのお世話になるところでした。


パニガーレV4のクラッチはよくエア噛みするようで、ショップの方の話でも、他のお客さんにも症状が出てるようです。
構造上の問題で熱に負けてしまうようで、対策は噛んだらエア抜きするしかないそう。普通はクラッチオイルの劣化で気泡(エア)が発生するわけですが、まだ2カ月400キロだからねぇ。
そう言えば、前の1198も最初の頃はよくエア噛みして、ショップでエア抜きしてもらってましたが、特に何か対策したわけではないのに最後の数年は噛まなくなりました。なぜだろう?

ということで、噛んだエア抜きをショップでしてもらいたいところですが、もう自走できないほど噛んでるので、今回は自分で抜くことにしました。

必要な作業道具ですが、
(1)めがねレンチ(サイズ11)~めがねじゃなくてもできますが、一人でやるときはめがねレンチの方がやりやすく、ねじもなめにくいですからね。
(2)耐油(燃料)ホース(内径6mm)~パニガーレV4のクラッチ側ブレンボマスターのエア抜き口の口径は7mmですが、7mmの耐油ホースは(たぶん)売ってないので、6mmで代用。1mmの差は全然OKです。ホースの長さは1m程度あるとGood!
(3)抜けたオイルを入れる容器~これはペットボトルでOK。プラスチックの薄いコップだとオイルで溶けて漏れます。たぶん。(体験済)
(4)紙タオルかタオル数枚~紙タオルの方が安価で良いかと。
(5)補充用ブレーキオイル~クラッチにはブレーキオイルが使われています。規格はDOT4。
以上です。ペットボトル以外は、どのバイク用品店でも全て揃うと思います。

では、作業開始。
と、その前に作業する前日に、タイラップやロープを使い、クラッチレバーを握った状態で固定しておきます。ブレンボの場合、マスター側(ハンドル側)にもエア抜き口があり、レバーを握った状態で時間が経つとエアが上に上がってくるからです。


作業開始。
まず、エア抜き口のボルトにめがねレンチを刺しておき、耐油ホースを抜き口にかぶせます。作業中にホースが抜けてオイルが車体に散ると、カウル等の塗装が剥がれるので、できればクリップで止めると良いです。商品によってはホースにクリップが付属しているものもあります。



ホースの先はペットボトルへ。ホースの長さが1mくらいあると地面に置けるので、オイルが飛び散って車体にかかる心配もありません。(今日は風がきつくて空のペットボトルが飛んでいきそうだったので、周りを水入りペットボトルで囲んで作業)



次は養生。紙タオルを周りに敷き詰めます。
で、いよいよレンチでボルトを緩めます。6分の1回転程度も回せばOK。
泡(エア)を含んだオイルが出てくるので、少し抜いてボルトを締めます。
レバーを固定していたタイラップ(ロープ)を外し、今度は手でレバーを握ってからボルトを緩めて抜いて締めてを2回くらい行います。
その際、抜けた分のオイル量がオイルリザーブタンクから供給されるため、リザーブタンクのオイル油面が下がりすぎないように注意します。特にクラッチ側タンクは容量が少ないので、勢いよく抜くと一挙に油面が下がるので注意しましょう。



ちなみに、今回は最初にボルトを緩めたらオイルが出る前にエアが抜けたみたいで、レバーは本来のカチカチに。その後念のために2回ほど抜いてみましたが、最初の1回で十分だったようです。



今回はオイル交換ではないので、エア抜きが終わったら、リザーブタンクの上蓋を開けて減った量のオイルを追加します。その際、入れ過ぎると走行中に吹くので追加量は控えめに。抜いたオイルを戻すのは止めて新品のオイルを入れましょう。

最後にエア抜き口の中をティッシュ等で拭いておきます。紙縒りにしてやると拭きやすいです。一応、ゴムの蓋が付いていますが、雫が垂れないよう念のため。(写真ではちょっとわかりにくいかも)



作業は以上です。エアを抜く作業自体はほんの1~2分程度で超簡単。前日のレバー固定の作業を除けば、準備と後始末を入れても30分くらい。

それにしても、50キロも走らないうちにクラッチレバーがスカスカになるまでエア噛みするとなると、このバイクに乗る以上はエア抜き用ホースとめがねレンチは常備品? 市街地走らないなら別だけど。