イブの夜

犬が亡くなった

13歳と9ヶ月

その日は朝から何か変な感じがして

おかんに犬はどないしてるか?

大丈夫か聞いたりしてた。

犬が心配でメールとか人生で初めてかもしれへん

年取って糖尿病、白内障、乳癌に合わせて体力の衰え

今まで何度か山場はあったけど

その度に持ち直してた。

イブの3日前から調子が悪かったけど

そん時はまた持ち直すかなって感じやった。

せっかくのクリスマスやし何か犬にて思って

納豆菌入りジャーキーなんか買ってみたり能天気。

体にいいからってテレビでやってたし納豆上げてから大好物やったし

更にジャーキーも合わさるとか食べまくりやろなんて考えてあげるん楽しみにしてたけど

プレゼントやなくてお供え物になってもぉたわ…


19時に亡くなったておかんからメール来てたんやけど

電波の関係で受信出来んくて

知ったんはおかんからかかってきた電話で22時。

最後に力振り絞って立ち上がって

トイレして動かんなったらしい。

最後にトイレて…

最後までけったいで変わった犬やけど


さすがは俺の犬。


ほんま最後の最期までやってくれるわ。


自分を最後まで見せてくれて


嬉しくて最高で誇りに思う。


飛んででも帰りたかったけど

すぐには動かれんくて

帰ったんは25日のクリスマスの朝。

犬はリビングの自分のベッドで横たわってて

線香と花さえなかったら

寝てるみたいで…

顔もいつも通りの綺麗な寝顔やった。

めっちゃべっぴんな犬やったしな。

ただ

触れたら固くて冷たくて動かんくて

改めて亡くなったんを実感した。

家に帰る途中泣き通しでやっと落ち着いたのに

触れたらまた涙が出てきた。

帰りの激しい涙やなくて静かに流れてきた。

多分、亡くなった現実を理解したんやと思う。

プレゼントに買ったジャーキーを供えて線香あげて

身体中を触れて泣いての繰り返し。

子犬からの思い出も

少し大きめの足も

天然パーマの耳の毛も

納豆と煎餅が好きなとこも

雷が怖いとこも

やたら洗面器で遊ぶんが好きなとこも

思い出したら切りがないくらい

色んな事が溢れてきて

1日涙が出続けた。

15時に火葬に送ってその日はそれ以降泣いた記憶しかない。

それ以来

リビングの犬のいた場所

散歩コース

台所の餌の皿

全てが犬の思い出にリンクして

今も涙が出てくる。



しばらくは涙は止まりそうにないな…

けど泣いててもしゃあないんやけど

やっぱりね…

うん、泣くだけ泣いたら


頑張ろう。


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