8月2日水曜日
第8回目「ボレロの夕べ」
La Noche del Bolero
キーストーンクラブ東京
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私が最初に歌うことになったボレロは
キューバの
セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス作詞作曲
César Portillo de la Luz
の Contigo en la distancia
遠く離れても君といる、というような内容の歌
一般的な邦題は「遠く離れても一緒」
とTú, mi delirio
一般的な邦題は「わが情熱のあなた」
そしてメキシコの
María Grever マリア・グレベール作詞作曲
のCuando vuelva a tu lado
「あなたのそばに戻るとき」
の3曲でした。
なぜ、3曲のうち、
これら2曲を歌うことになったかといえば、
当時、持っていた唯一の楽譜の中で、
好きなボレロがこの2曲だったのでした。
その楽譜とはコレです。
キューバ・ゴールデンエイジの歌、なるタイトル
この2曲を最初に聴いた音源は
オルガ・ギジョ(ギヨ)Olga Guillot
のコレです。
まだボレロのことについて何だかよく知らない頃、
とにかく「ボレロBolero」の歌が聴きたくて
(ラヴェルのあのボレロではありません。あれもその昔大好きでしたが)
購入しました。
特にこの歌手が好きという訳ではなく。。。
オマーラ以外の女性歌手のCDでは、
これが初めて。
何しろ「ボレロ集」だったので。
それでも繰り返し聴くうちに、
ボレロのリズムはこういうの、とか
この中でも好きな曲、
毎回そこに来ると
「ああ、これいい!」
「これ歌ってみたい!!」
となる曲がいくつかあって、
その中にこれら2曲が入っていました。
つまり音源を聴いて気に入っていた曲のうち、
楽譜が手元にあった曲が、
この2曲だったのです。
そして、
急遽、キューバ・ジャパンフェスティバル2015で
ボレロを歌わせて頂くことになった私は、
あまりにも急だったので、
この2曲を歌うしかなかったとも言えます。
つまり、大げさに言うと、
これは私の運命の2曲
私が「ボレロ好き」になった経緯については、
また別な機会に書きたいと思います。
さて、
これら2曲の作曲者は誰?
まず気になりますよね。
調べるうちに
ある日、タワーレコードで
このCDに出会いました
「セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス ⁄ 伝説のフィーリン」
フィーリンてなに
これがまた説明がややこしいのですが。
(このCDに解説があります。)
直感で、
これは買わなくてはいけない
そして買いました。
作詞作曲者セサル本人がギターを弾きながら歌っている復刻版、
貴重な資料です。
セサルの曲はいろいろな歌手が歌っていて、
そちらの方が有名で耳に馴染んでいましたが、
作曲者本人のオリジナルを聴くと
「もともとはこういう曲だったのか!」
と理解が深まります。
そして、
自分は、というと
全く違う歌い方をするワケなのですが。
それでもオリジナルを聴いた方が、
私の場合、
ほかの歌手のスタイルに影響されずに、
「自分のスタイル」が作りやすくなるのです。
さて、
今度のライヴでも、このセサルの2曲を歌う予定でいますが、
気になっていたほかのセサルの曲を入れるかどうするか、、
目下のことろ検討中です、
が、ほぼ入れる気になっいる。。。
この写真は、
飼い始めてそろそろ一年になる、
飼い猫ミルクちゃん(元保護猫)が、
私が練習中、ピアノの上に乗って、
セサルのボレロの譜面を枕に寝ています。
Delirioは、スペイン語では「熱狂」という意味がありますが、
ミルクちゃん、
私にとっては、目下のところ、
正にこのタイトルのように、
Tú, mi delirio 君こそ(あ、女の子だけど)、私の熱狂!です。
こんな感じで、
うるさくないのか?
歌っている間中、寝ていました。
可愛すぎる
外れましたが、
セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス
私の運命の2曲の作詞作曲者でした。