フランツ・アントン・ベッケンバウアーが逝った。

 

 

我々の年代のフットボールの象徴だった。今ではそんな呼称は出て来ないがリベロという攻撃に参加するスイーパーを確立した人物だ。初めてベッケンバウアーを国立競技場で観た時の衝撃は忘れない。当時のフッボールは4-3-3(今の4-3-3とは違う)のシステムが主流でFW・HB(MF)・BK(DF)の分担がはっきりしていたので運動量が知れていた。ところがベッケンバウアーは味方ゴール前から相手のゴール前まで攻撃参加してしまう驚きの動きを見せた。現代サッカーの基本はオランダの「トータルフットボール」だと思うがベッケンバウアーはその奔りだった。その戦いが1974年のワールドカップ決勝の西ドイツ対オランダだ。もうゲルハルト・ミュラーもいない。オランダのクライフもいない。時代の流れは悲し過ぎる。現在ドイツは日本に2連敗中だ。ベッケンバウアーもミュラーもこんな事が起きるなど考えも付かなかった事だろう。私はドイツフットボールが世界最高峰だと思っている。。ベッケンバウアーもミュラーも天国で嘆いている事だろう...