お金とビジネスのこと③ | ダメ男の「愛しきブログ」

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マイナス思考、プラス思考、コンプレックス、劣等感、自信過剰、
生い立ち、家族、環境、学校、就職、転職、仕事、人間関係、
お金、病気、見た目、恋愛、結婚、離婚、趣味などについて、
皆さんと共感しあい考えていきたいと思います。

テレビ東京の「カンブリア宮殿」という番組があります。


昔から独立志向の強かった僕にとって、ビジネスシス


テムや経営者の考え方を勉強するのに当時はピッタリ


の番組構成でした。



しかし近年は経営のテクニックやアイデアばかりを


取り上げるようになり、現場の最前線で働いている人の


実態や気持ちを無視しているように思えてしばらく見ない


ようにしていたのですが、先日久しぶりに番組を見た


ところ、予想通りがっかりとした結果でした。



内容は東大出身で三井グループで働いていた社員が、


社内ベンチャーで独立し、色々な会社の保養施設の


空き部屋を、安く一般客に提供するというシステム。


会社は黒字化し、利用する顧客も安く宿泊できると


双方メリットを実現したアイデアであると・・・



ちょっとまって下さい・・・最前線で働いている従業員の


メリットはどこにあるのですか?



最初に募集をかけた中から絞り込んだ精鋭10名のうち


8名がやめていったと・・・


中身は通常の宿泊施設が30人でやる仕事を10名でやる


わけで、従業員がきつい仕事量となるだけで安く出来るに


決まってます。


東大出身がそのレベルかと愕然としました。



辞めた8名は利口だと思います。年を取れば3人分の仕事


ができるほど身体も動かなくなります。


会社は永久に若い従業員に入れ替えていけばいいので、


倒産はしないかもしれませんが、辞めるか捨てられるか、


悲しい将来の現実が目に見えています。



村上龍さんは素晴らしいシステムだと絶賛します。


10名中8名がオープン前に辞める会社のどこが素晴らしい


のでしょうか?



これから益々このような思考の会社や社長が増えてくる


様な勢いは、残念ながら止められないような気もします。



お互いが良くなっていく商売の手法の中で、そこにあるのは


会社と顧客の関係だけで、従業員という肝心な部分が


抜けてしまっているのです。



今の時代は働ける場所があるだけありがたい、就職出来


ただけありがたいという超買い手市場で、日本では団塊


ジュニアの世代が引退するまでのあと20年ほど続くことで


しょう。



だとしたら、生き残りの法則にしたがって変化に対応して


いくしかないのか・・・


自分もきれいごとを言ってないで、悪い社長というカテゴリの


仲間入りをしないと稼ぐことができないのか・・・



ジレンマです・・・