魂のビーズやオンシーズンの着替え全てを娘と運んだ。
でも、親が揃えてくれた婚礼家具は私達には運べない。
それを動かしたら、
私はモラ男に
「完全離別」
の宣言をする事になる。
魂を運び出しても何も言わないモラ男。
私がいてもいなくてもどうでもいいんだね。
引越し業者3件に見積もりを依頼した。
郵便物は公団に届く。
それが届いているかどうか見に行かなくてはならない。
見に行った日
モラ男の魂、テレビがなかった。
婚礼タンスを開ければ、見事に私の服だけで、
半分を占めていたモラ男の礼服スーツや服が全く無かった。
婚礼家具を動かすには、モラ男の服を出さなければならない。
それは私の仕事か?!
腹立たしく思っていた作業はモラ男がしていた。
♪───O(≧∇≦)O────♪
シンとした公団で私は小躍りして喜んだ。
解き放された!
縛られ続けてきた縛りがなくなった。
自分の感想がこうだなんて想像できなかったが、
喜びに震え娘にLINEした。
LINEを打ち終えて、
そのまま夏の暑い日に見積もりの電話をした引越し業者に電話した。
一番印象の良かった業者。
「以前、見積もりお願いした者です。
一番早くていつでしょう?」
名前を名乗る間もなく、
私を判別した担当者さんは、
日程を今すぐ決めると言った私の言葉を抑えて、
現場見の日程を提案した。
言葉のやりとりでは正確な金額は出せない。
もどかしかったが仕方ない。
金額は変わってもいい。
1日も早く
1時間1分1秒でも早く、
この家具たちを救い自分のもとに運びたい。
決断させてくれてありがとうモラ男。
郵便局に行き転送届を出した。
決意すれば行動は早い。
母親に引越しを決行すると宣言した。