ペットお世話代行者に払う金があるなら私に払え。

義理姉が決めた事に、心で悪態をついていた私。



「何もするな!」

とモラ男が言ってきた日。

姑の車の鍵を持ち帰った。

姑から2度ほど電話があった。


「車の鍵がないの。」


こんなに決定的なのに、モラ男は私が悪いと詰め寄る。

モラ男は姑からの電話にいつもぶっきらぼうに答える。

モラ男にも鍵がないと何度も電話をかけてきたらしい。


モ:「鍵がいつもの場所にあればいいんだよ!

不安にさせるのが認知症にとって、一番よくないんだよ!

病院の先生にも言われてるんだよ!」


モラ男が怒鳴り続ける。

2ヶ月ほど前、紹介された専門外来に受診してる。

私は同行していない。

だって年末に 「何もするな」 って言われたから。


私:「(あんなに否定してきたのに)診断されたんだ。」

モ:「(認知症に)ならないように予防だよ!」

私:「運転して事故されるのとどっちが大変なの!?」



交通事故の加害者となり、実名報道されたらモラ男事業所ももちろんだが、子の仕事にも差し障る。

ご近所の方から、運転が怪しいと教えてもらったのは私で、それをモラ男に言ったらご機嫌真っ逆さま状態になった。

認めたくないらしい。



「何もするな!!」


モラ男に言われた一言が引き金だ。

散々、自分の親のサポートさせといて!

病院の送迎

買い物

郵便物のチェック

(支払い請求書を紛れ込ませ再請求手続きした)

家の設備のメンテナンス

丸投げしといて、その言葉かよ!

これで事故でも起こされたら、事故処置、書類作成、入院されたらペットの世話。

全て私に丸投げするの目に見えてる!

限界だ。


緑の紙を、突きつけ、

「これ、書いて!」


鳩が豆鉄砲を食ったような顔ってああ言うのなんだな。

「何でそうなる?」


勢いで何もするなと言っても、あとあと絶対また私がやるように持っていく。

それがモラ男のやり方。

配偶者でなくなって縁を切って関わりを断つしかない。


「出てけ!」

私が言った。

行く先も資金もない私が出て行く事より、

親の面倒をみなきゃならん今、

モラ男が実家に帰るべきだろう!

足を骨折した一人暮らし老母。

普段の生活もままならないだろう。

1人で心配じゃないのか?


そう言葉に出すより、

「出ていけ!」

が先行してしまった。


その日の夜、シャワーを浴び着替えモラ男は出て行った。

その次の日も、その次の日も、シャワーを浴び着替えて出て行った。

どこに行っているのか気かなった。聞かなくても軌跡を辿ればわかる。私はその技法を持っている。


何日かして義理姉が話しがあるとモラ男と共に公団にやってきた。


認知症予防の問題集をやり、認知症にならないようにしているから、

見守ってほしい。


と義理姉が言う。


私:「2人で(モラ男と私)話し合って決めて。

とお義理姉さんは私に言いましたが、弟にそう言いましたか?

何かあった時、お義理姉さんが助けてくれると弟さんから聞いてますけど、食い違ってませんか?」


義:「いや、言ってない。」

モ:「聞いていない。」


私:「何かあってから考えればいいってお義理姉さんはいいますが、専門医からなんと説明されたんですか?」


専門医への受診は義理姉モラ男とが付き添って行っている。



義:「車を辞めて家に閉じこもって進行するかもしれないから、地域の包括センターの方にサポート依頼してくださいと言われた。」


私:「で、包括センターには連絡したんですか?」


義:「いや、まだ。」


私:「先生に言われた。それはいつ?」


義:「先月の始めごろ…かな?」


私:「もう3週間は経ってますよね。それでまだなんですか?」


義:「連絡しようと思ってた。」


鼻で笑ってしまった。

夫婦で話し合えとか私に何もするなとか、

誰の親を支えるんだよ。


モ:「交通費払って、仕事休んできてくれてるんだから、感謝すべきだろ。」


モラ弟が義理姉を擁護する。


私:「離れているんだから、

お金で距離をなんとかするしかないでしょ!?」




この時、言えば良かった。

義理姉の旦那は超一流会社会社員の嫁で、本人も国家資格のある仕事をしている経済的に恵まれた環境。だから可能なんだよ!

私がその立場なら、自由を許さず稼ぎのないアンタのせいで不可能じゃん! と。


私:「最近、夜、実家で寝泊まりしてるんだよね。

心配だもんね。」違うの知ってるけど!


モ:「事業所で寝てる。」


義理姉唖然。

義:「100歩譲ってもそれはひどい。」

私:「怪我をした年寄り一人暮らしが心配じゃないの?

階段から落ちてまたけだしたらとか思わないの!?」


義理姉が珍しく頷いた。


義:「同居はしないの?」


えーっ、このタイミングで聞く?


私:「絶対いやです!自分の時間が今以上に無くなるのが予想できるし、

離れているから世話も出来るんで。

一緒に暮らすならモラ男だけでいいんじゃないですか?

私には兄がいますけど、独身で変わり者で介護なんて絶対できない性格だから、

私は実家の親に何かあったら、自分の親を優先します!!」


言ったった!

そして、

私:「ペットシッターに1回3000円払ってますが、私にもそのお金を払ってくれませんか?」



この言葉は2人にとってかなり衝撃的だったようで、

10秒ぐらい沈黙だった。


モ:「お前はすぐに金金言う!金じゃないだろ!?」

私:「金で解決させてるんだから、私の労働力をお金に換算したっていいじゃん!?

しんどいんだよ。疲れるんだよ。疲れるし世話しなきゃってプレッシャーで精神的に参るんだよ。!」


ペットの世話が私の生活のリズムに食い込まされる嫌さを、モラ男も義理姉も感じていない。



モ:「疲れたとか言うな!

お前はすぐに言うよな!

自分ばっかり苦労してるって!」


私はこの姉弟にコロされる。

心身ともに吸いつくされる。

この家族と関わり続けたら、

自分が自分でなくなる。


離れなきゃ!

近くにいては絶対ダメだ! 

お金じゃない。

欲しいものはお金じゃなくて、

私の責任感に寄り添う言葉が欲しかった。


義:「疲れるならやらなくていい。」


義理姉の最後の言葉に驚いた。

私がやりたくないと言うのを、

許さないモラ男のせいでこうなったんじゃないの?

何もするな!

と命令はしても、

私が無理、できない。やりたくない。

の言葉を許さないからこうなったんじゃないの!?


逃げ場のない私は追い出すしかない。

モラ男、帰ってくるなよ!!!