速度超過の罰金と講習料金で8万ぐらいだったと思う。
あの日、父にお金を借りた日に、
バイトをしよう
と心に決めた。
モラ男の呼び出しがいつあるかわからないし、
昼間の店番は必須だから、
自分の睡眠時間を削るしかない。
果たして睡眠時間がなくて生きていけるのか?
求人サイトの採用枠を読んでいたら、
3:00〜6:00 週3日以上
があった。
会社員から離れて10年以上。
社会復帰できるか不安だったけど、
この3時間ならなんとかできるんじゃないか?
しかも通勤は車で5分とかからない。
この時間ならモラ男も文句を言わないだろう。
履歴書を買い込み、証明写真を撮り、
応募先に電話した。
面接の日時の連絡をもらい、指定の時間に出向いた。
配送荷物の仕分け
製造業のライン
そのほかにも色んな業種があったけど、
働くなら、そこが良い。
絶対、簡単じゃない!
いつも惚れ惚れしてしまうスタッフさんの動き。
一生に一度、あのカウンターの向う側で働いてみたかった。
そうして私はコンビニで深夜早朝のアルバイトを始めた。