早朝から彼女の私物を片付け。終わった時にはダンボール3個。
洋服類はもう一度洗濯し、小物類は和紙で包み、
今までの感謝の意味も込め、借金の足しにでもなればと思い、
50万円を同封して、運送屋へ引き渡した。
夕方17時前、家のインターホンが鳴る。
モニターを見てみると、Vサインをする別れた彼女の親友。
ちなみにキャバ嬢。こいつが彼女をホストクラブへ連れ込んだ
俺から言わせると、云わば悪の中枢だ(笑)
意味もわからず、とりあえず家にあげた。
コンビニで買ってきたと思われる弁当を食べ出した。
「なっ、何しに来たん?」
食べ終えると、爆弾のような話が始まった。
「なんで別れたんじゃ!ボケッ!」から始まり、
「水商売に偏見持ってない?風俗とわかった時点で別れるとか!」
(いやいや、俺だって昔はデリ嬢に本気になって・・・)
「借金を一緒に返そうとかそんな気はおこらないの?」
(いや、別れた原因はそれじゃねぇって)
「たかだか、ホストへの借金が原因でとかさ!」
(昔、ホストへのツケ代貸してくれといったのは貴女だったような・・・)
(その時の12万、まだ返してもらってませんが・・・)
( )は俺の心の叫び。俺に寸分の喋りも与えない口から爆弾女。
さりげなく、血液型を聞いてみた。
「はぁ?B型だけど文句ある?」
(あまりにも同期の一人と似てたもので・・・)
こういう時は「話し上手より、聞き上手」・・・・、ですかね?
で、その爆弾女から手紙を渡された。別れた彼女かららしい。
中を開けて少し、びっくりした。枚数にして13枚。
どれぐらいかかったのだろう?文字も改行ナシでびっしり。
(よっ、読みにくい)
弁当を喰い、、用件だけ済ませると颯爽と帰っていった。
俺への借金の事は触れもせずに(苦笑)
さて、思っていなかった手紙。少し動揺。
こんなのには正直、弱い。
文中には「考え直して欲しい」が適所に書いてある。
しかし、あまりにも早すぎだろ。別れを告げて2日後。
あれだけコケにされてモノまで投げられ、思い返せば少しムッとする。
これが、2週間後とか久々だったなら、手紙の言葉の重みを感じ、
その時何もなければ、気も変わったのかもしれないが。
今は女々しい俺でも、さすがにそんな気にはなれない。
決して嫌いになったわけではないのだが・・・。
こんな経験したことない為、気の利いた対応が出来ない・・・。
手紙は2週間後にでも、もう一度じっくり読んでみる事にした。