『クワタを聴け!』によればこの曲の感想は「万策尽き果てた」感が全面を覆っていると書かれていたがこれには笑ってしまった。
意表をつかれたというか思いもよらない感想だったからだ。
また「手詰まり」という言葉もあったが実際どうなんだろうか。
真実は桑田のみぞ知るだが私の見方はいま少し違う。
桑田が一番ビートルズから影響を受けた点は作曲方法ではなくアルバム収録のジャンル配置並びに楽曲のバリエーションではないかと勝手に思っている。
ビートルズ解散後、ジョージのソロ・アルバムの批評に「線の細い彼の声だけで1枚のアルバムを聴くのはどうか」というような評価が載っていたが私も同感で、そのジレンマとマンネリを防ぐための方策が結果として「桑田の音楽にはジャンルがない」などと言われる所以ではないかと思う。
故にここでマヒナ・サウンドが出たのもそれなりの考えがあってのことじゃないかと。
もし手詰まり感があったとするならば作曲への手詰まりと言うよりは「いまはハワイアンしか思い浮かばなかった」みたいなところでは。
それに『クワタを聴け!』によれば採点もかなり辛口だがサザン・ファンの中ではこの曲の評価はもう少し好意的ではないだろうか。