結局、この警察のお世話にまでなった行方不明事件の詳細が判明したのも、不倫発覚後、夫のLINE履歴を調べてるときであった。
なんと、不倫相手の女と三度目の海外旅行に行っていたのである。
しかも、その街は数年前家族で訪れた街。
宿泊のホテルも同じ。
その前にも二人は、二度海外旅行に行っていた事が判明するが、全く気付かなかった。
その前の海外旅行時、私は何をしていたのか？
どちらも、子供に関する用事やイベントで忙しくしていた時だった。
こちらから送ったLINEにも、返信こそなかったものの、すぐに既読になったため、何の疑いも持たなかったのである。
不倫開始当初から女は事あるごとに夫へ海外旅行を要求していた。
ただ、さすがに海外はマズイと考えた夫は、女をなだめつつ、近場の国内旅行や都心の高級ホテルでの宿泊を繰り返していたようだ。
ところが、何か女の機嫌を損ねた夫は罰？なのか、「お詫び」として女を海外旅行に連れて行く決心をしたのである。
そして、いとも簡単に妻を騙す事に成功した二人は、妻である私を舐めてかかっていたに違いない。
不倫関係に慣れも出てきて、油断もあっただろう。
今や海外でも普通にLINEはつながる。
実際この行方不明事件の最中も、ショッピング中にはぐれてしまったのか、海外滞在時の二人のLINE履歴が残されている。
つまり、夫はLINE画面を開いていたのだ。
妻である私から再三に渡るLINEへの着信やメッセージが表示されている事に気付いていた訳だ。
それを無視した、というのは何とも悪質であり、救い難い事実である。
知らない方がいい事実が次々と明らかになる。
そして、情けない事に仕事にも支障をきたすようになってきた私は、何か行動にうつさなければいけないと思い立ち、カウンセリングの予約を取る事にした。
不倫発覚から一カ月近くが経過していた
