2023年も既に11月まで来ました。わざわざ今いつなのかに言及しているのは、過去に比べたら、今我々の生きている世界はものすごく未来の世界なのです。そして、この未来の世界には、過去に比べて様々なものが溢れかえっているわけで、無料で手に入る高品質のプラグインがめちゃくちゃ多くあるということです。

 

有料のプラグインは確かに音がいいものがあったり、驚くべきツールも存在しているのは確かなので、そういうのがどういう感じのものかと言うのは試して見るのはすごくいいことだと思います。ただ、優位性がそこまでないというか、有料ツールを使えば魔法のようにいいものが作れるかといえば、いや、無料のツールで品質の高いものだけを使っても、すごくいい音になるということもあるよっていう感じです。

 

とあるお気に入りの有料プラグインの音をフリーのプラグインで再現できないかと思って試したら、2つの無料のCompressorを組み合わせることで、遜色ないというかそれ以上に求める音を作り出せたことがありました。なので、そういう点で、もはやその気になれば代わりはいくらでも無料のものである感じがします。

 

ただ、数が多ければそれでいいかといえば、さまざまな問題もあります。

 

まず、数が多すぎれば多すぎるほど、色々ごちゃごちゃしてしまいますね。ものすごくたくさんの数のプラグインを所持していると、持っているものを忘れてしまったり、いいものというより、覚えてるものだけを使ってしまったり、そういった弊害があります。また、音を良くするためと思って過剰にたくさんのプラグインを読み込んで過剰加工するというのも、あまりよくない結果を生むことになり得ます。自分自身は、この加減がいつもわからなくて、いつもプラグイン使いすぎなのではないかという気にすらなります。実際のプロのミキシングでは、プリアンプエミュ、マイクエミュ、サージカルEQ、サチュレーション、コンプレッサー、アナログEQ、とたくさんのプラグインを各トラックに使うっていうよりは、基本的には、SSLのコンソールだけで大体済ませてしまうということも少なくないでしょう。

ただプロのミキシングをする人はだいたいそもそもプロがレコーディングしたものをミキシングするわけなので、最初から音がある程度いいということもあるかもしれません。

ということで、音があまり良くないというところからスタートして音楽を作る場合はどこまで使うべきか、悩ましいところです。

 

細かく音作りをするというのは、木を見るということ、一方で、完璧ではなくてもシンプルなプラグインのみで、全体としていい音にするというのは、森を見るということ、だと思います。木を見て森を見ないということになってはいけないですからね。

 

木を見て森も見てというのは、うまくいけばいいのですが、コストと効率を考えると必ずしも正しいことでもないです。

個人的にはプラグインたくさん使っているとCPUが足りなくなります。

 

またプラグインを使えば使うほど、理屈の上では、音を加工すればするほど、音が劣化するということもありえます。とくに質の高くないプラグインをインサートすればするほど、音が歪んだりノイズが増えるということがあります。なので、良かれと思ってやったことが過剰加工であるということもあります。なくていいなら使わないほうがいいはずです。

 

プロジェクトにどれくらいの種類が使われているか調べてみたら何十種類ものプラグインが使われていて、なんか使い過ぎなんじゃないかなって思うことがあります。確かにプラグインを色々使えば音が3dになっていい感じになるんですが、CPUや時間、複雑さ等、犠牲にしているものがおそらくありますね

 

できるだけ、使うツールを制限して、その結果がどうなるかを試してみるのもいいのかもしれない、と思うことがあります。

 

無料のプラグインに関しては、いいものもあれば、やっぱりどうしても無料なので質があんまりよくないのもあります。質の悪いものは避け、いいものを厳選して使用、管理していきたいところですね。