ジャンル 「カオスヒメ」 
1 :スレタイ間違えた……:2006/07/16(日) 19:01:12.78 ID:+FvnVBC90
姫「うはは、見ろ、この完璧な誘導! これなら警戒心の強いやつらも」
男「さっきからモニターの前で何をぶつぶつつぶやいてんだ?」
姫「くくっ。世界の羨望を独占する姫様の権力を凡人に理解させるために――」
男「ために?」
姫「2chのVIPに釣りスレを仕掛けたのだよ! まさに外道!」
男「ふーん、暇だな。まあ、お前は姫っていう引きこもりだけどな」
姫「あはははっ! 見事に釣られてる! 二次元に支配された下賤な輩たちが!」
男「フィッシュフィッシュだな。あぁ、そういえば回転寿司でテイクアウトしてきたんだ。食べるか?」
姫「そんな貧民の飯が食えるか! 恥知らずが! ふふ、ほら、安価を出してやったぞ」
男「養殖でもフェイクでも、マグロはうまいな」
姫「ほれほれ、お前らの頭の腐り具合を吐露すればいい。この姫が安らぎを与えてやろうぞ!」
男「お前の好きないくらも食べちゃうからな」
姫「安価がきた。食べてるいくらうpしろだそうだ。残念だな、いくらなんぞを食べなくてはならないとは。まったくもって不快だ」
男「もう食べちゃったぞ」
姫「な!? 貴様! 姫が密かに待ち焦がれていた宝石のような赤粒を! クソ! クソ!」
男「稲荷寿司ならあるぞ」
姫「うぅっ……、いくら、食べ、たかったの、にぃ」
男「じゃあ、店に食べに行くか」
姫「だってよ! お前らVipperは暗い部屋で自分を慰めてろよ! 勝ち組姫はクールに去るぜ!」
男「もう夏だな」

新ジャンル「カオス」スレ待望の第二弾 明け方~正午まで戦い、力尽きたコマンダーが帰ってきた
今度のジャンルは「姫」
「ツンヒメ」 姫は空腹じゃ。だからといって、お前の施しは受けんがな! 食ってないぞ! あぁ! ひれ伏したまま、顔を上げるな!
「クールヒメ」 身分の差とかを考えたくはない。そうだろ? ふたりならどんな場所でも生きていける
「カオスヒメ」 ギロチンじゃー! 首斬りじゃー! お前の首を抱きしめながら、姫は眠りたいのじゃ
今度も問答無用! 眠くなるまで続けるよ!
過去執筆ジャンル 毒デレ カオスピザ 読みたい方がいれば、うpします

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:02:12.39 ID:+FvnVBC90
姫「暑いのじゃ。お子様プールに水を張れ」
男「自分でやれ」
姫「労働なんて出来るか! 俗物は俗物らしく、働け!」
男「まぁ、おれも水浴びしたいしな」
姫「勘違いしているようだな、セバスチャン? 貴様は水風呂で我慢しろ!」
男「湯船壊しちゃったろ、お前が大航海時代ごっこで」
姫「貴様がナポレオン艦隊なぞで調子に乗ったからだろうが!」
男「お前馬鹿だな」
姫「なに?」
男「ナポレオン艦隊なんて嘘っぱちのぺっぺっけーなのに。ビビリすぎ」
姫「……」
男「水着に着替えるか」
姫「寝る」
男「お休み」
姫「貴様が子守唄を歌うんだよ! 歌えよ!」
男「こっちこい。一緒に与一の弓ごっこやろう」
姫「ふんっ! かまってほしいならそう言え、この豚が!」
男「マッスルウォッシャー!」
姫「スプラッシュマウンテン!」

3 :綾部あや ◆AYAYOvpoRs
:2006/07/16(日) 19:02:15.57 ID:nt5SwE/F0
( ´_ゝ`)フーン

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:02:59.57 ID:+FvnVBC90
男「ショーケーキとチョコレートケーキどっちがいい?」
姫「散れ、ゴミが! 姫は結婚式で出るようなおっきいケーキ以外は認めないのじゃ!」
男「そうか。今度不二家の特売日だから、買いだめしようと思ったのに」
姫「残骸に集まるハイエナだな! 騎士の誇りはどこに消えた?」
男「ふぅ、なんかケーキのこと考えてたら甘いもの食べたくなったな。アップルパイでも食うか」
姫「間食ばかりしていると、本当に太るぞ。肥えれば、老いるぞ」
男「おいしいなぁ。やっぱりリンゴは禁断の果実なんて言われるだけあるなぁ」
姫「ふ、ふんっ! ちょっとだけ食べてやろう。勘違いするなよ! 家畜の気分を味わうのも、覇者には必要なのじゃ」
男「じゃあ、パイ生地だけで満足だな」
姫「リ、リンゴをよこせ! 差し出せ!」
男「リンゴはゲルマンの民に併合されて、おれの腹の中におさまりました」
姫「もういい……。もういいよ。姫は寝る。寝て、夢の中でお母様に慰めてもらう」
男「じゃあ、今作ってるアップルデニッシュはいらないな」
姫「巧妙な罠を仕掛けおって! ふん、今回は甘んじてやろう」
男「はいはい、ナプキンつけろよ」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:03:31.22 ID:+FvnVBC90
男「毎日ドレス着て暑くないか?」
姫「ははは、恥を知れ。文明を発達させた姫の功績により、この部屋にはクーラーがあるのだ」
男「今日から工事で一週間クーラー動かないからな」
姫「う、嘘で揺さぶりをかけても無駄だぞ……」
男「おれはパンツ一枚で過ごすから、お前も暑かったら脱いでいいぞ」
姫「辱めるつもりか! 望まぬ契りを結ばせ、心まで篭絡させるつもりか! 悪魔め!」
男「あーあーあー。やっぱ夏は扇風機だな」
姫「ふぅ、このドレスは通気性に優れる発泡スチロールだから寒くも暑くも――」
男「あー、ドライアイスの足水気持ちいい。癒されるな」
姫「痒くないもん。汗で体なんて痒くないもん」
男「裸で団扇。風流だなぁ」
姫「扇げよ! 姫を扇げよ! 扇がないと泣くぞ!」
男「また水浴びするか」
姫「ふ、ふふ。そう言うと思って、すでにドレスの下にスクール水着を着ていたのだよ! 馬鹿が」
男「はいはい、えらいえらい」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:04:11.44 ID:+FvnVBC90
男「お盆は墓参りに実家に帰るから」
姫「ふん、死した英雄たちに頭を垂れてどうする。時代を切り開いていった者たちを侮辱するつもりか?」
男「お前も来るか?」
姫「そうか。姫を下界に連れ出し、数多の誘惑で姫の自我を崩壊させるつもりだな!」
男「車で三時間ぐらいかかるけど」
姫「馬車で三時間? 冗談を申すな。姫は五分以上待てないのじゃ」
男「実家には名産のスイカがいっぱいあるぞ」
姫「種がある果物は、食べないのじゃ……。種がお腹の中で芽を出す」
男「リンゴにも種はあるぞ」
姫「うわぁぁぁぁっ!? ひぁぁぁぁぁぁぁ!」
男「大丈夫だよ。種はちゃんと取ってるから」
姫「は、はようそれを言え! 危うく果物の子供を孕むところだったぞ」
男「で、実家に来るか?」
姫「ひとりで行けばよいだろ! 姫になんでもすがるのはいい加減にやめろ! 依存するな」
男「じゃあ、ひとりで留守番よろしくな」
姫「ままままままま、待て。蛮族に襲われたら大変だ。姫の権威をもって、道中の安全を確保しようぞ」
男「来るの?」
姫「仕方がなく、な。勘違いするなよ!」
男「楽しい夏になりそうだな」
姫「日記に書くことがいっぱい! えへへ」
男「……」
姫「……」
男「森のナポリンタンでも食べるか」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:04:45.61 ID:+FvnVBC90
男「じゃあ、サークルの飲み会に行ってくるから」
姫「乱交か。奴隷が奴隷と交わる。生まれてくる子供は不幸そのものの象徴だな」
男「今日は先に寝てていいぞ」
姫「誰が絵本を読み聞かせるのじゃ? 姫に誰がファンタジーを与えるのじゃ!」
男「自分で読めばいいだろ」
姫「馬鹿を申すな。文字が読めん」
男「じゃあ、PCの中の朗読フォルダの中にあるmp3でも聞いててよ」
姫「誰の曲じゃ?」
男「おれが絵本を朗読したんだ。名作百選。これでいつでも好きなときに聞けるだろ」
姫「ふん、無駄な労力よ。本当に無駄なことが好きな男だ。媚びることしか知らぬ、愚かな男」
男「もし、おれが死んだも、おれの声が吹き込んであるmp3があるから大丈夫だろ」
姫「にゃ、にゃんでそんにゃこと言うんだよ……! やめろよ、やめろよ、やめろよ!」
男「じゃあ、行ってくるよ」
姫「駄目じゃ駄目じゃ駄目じゃ! 行くな、行くんじゃない! そばにいろ、姫をずっと守れ!」
男「じゃあ、一緒にお酒飲んでくれる?」
姫「一升瓶でも樽でも持ってこい! 全て手打ちにしてくれるわ!」
男「つまみは、イカフライな」
姫「臭いな。まるで男が興奮したときの臭いじゃ」
男「少しずつ慣れていけよ」
姫「なぜじゃ?」
男「秘密」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:05:01.04 ID:+FvnVBC90
姫「プロレスとは面白いなぁ。本気でぶつかりあう肉と肉。闘技場で姫を奪い合って戦ったアンタレウスとガラハドを思い出すの」
男「プロレスはショーファイトだぞ。脚本があるんだよ」
姫「ふん、そうやって偽りの情報に騙されおって。ああまで必死な肉たちが役者だと? ありえん」
男「あのべっとりとついた血」
姫「赤い血は誇りと名誉の色じゃ」
男「トマトだぞ」
姫「ば、馬鹿な!? 冗談を申すな……」
男「あの電流デスマッチ」
姫「雷を操るのは竜の技じゃ。竜はすべての命の母。あれは母体の中での生命の戦いを象徴しているのだ」
男「流れているのは静電気だぞ。リングの下で、下敷きでゴシゴシしてるんだ」
姫「は、は、は。う、嘘が上手いな……」
男「クロスチョップハリケーン」
姫「あれは十字軍が編み出した技。宗教戦争を体現した、まさに最終技」
男「全然痛くないんだぞ」
姫「嘘ばっかり申すな! そうやって姫の夢を潰して何が楽しい! 何が楽しい……。姫は、姫は」
男「じゃあ、プロレスごっこするか」
姫「本当か! してくれるのか! 姫はうれしいぞ」
男「その代わり、ギブアップはなしだぞ」
姫「するものか! 姫の匠の技を喰らって明日の朝、腰がガクガクしてもしらないぞ!」
男「許してくださいって言っても、やめないからな?」
姫「笑わせてくれる! そのままお返しするぞ。顎が外れるまで痛めつけてやる」
男「あんまり我慢するなよ? 体の力を抜いて、辛くなっても足に力をいれるなよ」
姫「なぜ……、全裸になる……?」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:11:50.79 ID:+FvnVBC90
姫「腰が痛い。口の中がイガイガする」
男「お腹すいたな。なに食べたい?」
姫「穢された。身分の低い豚に、姫の血統を穢された」
男「お茶漬けしかないな。まあ、運動した後だからおいしいかもな」
姫「姫の顔を見ろ! なぜあんな乱暴を働いた! 何が楽しい!」
男「嫌だった?」
姫「深読みするな! もっとやさしくしろと言っておるのだ!」
男「そうか。じゃあ今日からは違うベッドで寝よう」
姫「な、なんじゃ? もう、してくれないのか……?」
男「もう嫌なんだろ? あ、お湯沸いた」
姫「嫌じゃない……。ただ、もう少しゆっくりというか、イチャイチャとだな。お前は獣のようだ」
男「丸いカリカリと棒状のカリカリ、どっちがいい?」
姫「どっちもじゃ」
男「じゃ、一緒に食べるか」
姫「食べさせろ」
男「はいはい」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:12:18.25 ID:/7GfGjbf0
カオスヒメ、単純に痛い

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:18:17.87 ID:F+rLRUge0
もうハルヒは終わったんだよ?

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:19:52.00 ID:+FvnVBC90
男「子犬を預かってきた。今日一日だけ預かるんだ」
姫「汚い目じゃ。雑種の分際で尻尾を振りおって。かわいさだけで全てが手に入ると猛進している表情だな」
男「ふかふかのお腹を撫でてやると喜びらしいよ」
姫「どうじゃ、くすぐったくて息ができまい? 悶えろ!」
男「肉球の辺りをだな――」
姫「ふにふにしおって! 中途半端な弾力では槍で貫かれるぞ!」
男「爪で引っかかれるぞ」
姫「痛いっ!? こ、こいつ! 姫に反逆しおった!」
男「あぁ、興奮しちゃってるな。ちょっとダンボールの中で落ち着かせよう」
姫「血が! 赤い悪魔が! 止まらない! 止まらないのだ!」
男「普通のミルクだとお腹壊すらしいから、預かってきた粉ミルク作るか」
姫「救護班! 衛生兵! メディカルチーム! ブラックジャック先生!」
男「はは、指をしゃぶってる。甘えん坊だな。よしよし」
姫「姫は絶望した! もう家臣なぞ信じんぞ! 絶対王政を敷いてやる」
男「寝ちゃったな、ふふ、かわいい顔して」
姫「もういい……。もう寝るよ」
男「はいはい、次はお前の番ね。手がかかるのが二匹もいると疲れるな」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:21:35.18 ID:+FvnVBC90
>>10
カオスだからね

>>11
終わったね
鶴屋さんはかわいいと思うよ

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:27:21.31 ID:+FvnVBC90
男「西遊記って知ってる?」
姫「馬鹿にするな! 猿と三蔵法師が、天竺を目指す話だろ?」
男「そうだな。でさ、その道中に、二匹の妖怪が仲間に加わるだろ」
姫「豚と、河童だな」
男「そう、豚と河童だな」
姫「何が言いたい?」
男「河童は理解できる。河童はある意味幻想的な妖怪だ。富や金銀、時には不幸を与える、様々な伝承を備えた存在だ」
姫「きゅうりが大好きなやつだからな。相当の変人だ」
男「だが、豚はどうだ?」
姫「……」
男「豚を使った拷問を知ってるか?」
姫「……」
男「豚を肥えさせ、肥大化した肉の塊に女を与える」
姫「うわああああああああああああああああああああああ」
男「調教された豚は、女を穢し、最後にその肉を食らう。そんなものを見せられた次の犠牲者となる女はどうなると思う?」
姫「ぅぅ……、やめろ……」
男「今日は豚汁だぞ」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:35:16.40 ID:+FvnVBC90
男「姫よ、麦茶を作る方法を伝授する」
姫「必要ない。姫の脳の容量はすでに限界じゃ。ネットマナーで手一杯なのじゃ」
男「麦茶が作れるようになれば、おれがいない間喉が乾いても、不味い水道水を飲む必要がなくなるぞ」
姫「前後を虎に囲まれたか。お前は本当に汚いやつだ」
男「まず、やかんでお湯を沸かす」
姫「新鮮なアルプスの水はどこから調達するのだ?」
男「やかんに入れるのは水道水だ」
姫「偽りを申すな! あんなに美味に麦茶が、なぜ水道水から作られる!?」
男「水道水の中のツンツンという成分が、熱しられることにより、デレデレという成分に変化するんだ」
姫「なんと!」
男「そして、やかんの中から麦茶専用ポッドの中に熱湯を注ぐと、デレデレという成分にラブラブが加わる」
姫「科学とは素晴らしいな!」
男「最後にウーロン茶のもとをいれれば完成だ。中の成分は企業秘密だ」
姫「そうか、そのウーロン茶を冷蔵庫で冷やすと麦茶になるのか!」
男「そうだな。お前が信じることができるのなら、それが真実だ」
姫「挑戦してみる」
男「がんばれよ」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:44:24.79 ID:+FvnVBC90
姫「宇宙とは広いのだな」
男「急にどうした?」
姫「ふふ、グーグル宇宙地図を一日中眺めていたのだ」
男「よく飽きないな」
姫「一日中労働をする蟻の方は悲しいが、姫のように学習する意思を持つものは尊いのだ」
男「なにか新しい発見をしたか?」
姫「そうなのだ。これを見てくれ」
男「地球だな」
姫「そうだ。これが姫が征服した青の星じゃ」
男「それで?」
姫「部屋の端を見ろ」
男「地球儀だな。おれが高校生のときに買ったやつだ」
姫「ふははははははははは」
男「どうした?」
姫「察しろ。姫は、すでに地球をふたつも支配したのだ。しかも、あの小さい地球なぞ、姫の力によって
  自転速度を変更できるのだぞ」
男「よかったな」
姫「ふふふ、近いうちに、この世に存在するすべての地球を操ってみせるぞ。覇王の系譜を描くのだ!」
男「お団子食べるか?」
姫「うん」
男「地球柄の団子だ」
姫「……」
男「これも地球だな。数億の命が溢れる命の星だ」
姫「……」
男「食べられないよな。うん、おいしい」
姫「すべての命は姫に還元されるべき」
男「味わって食えよ」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:52:01.38 ID:P2WvQ+mWO
てかてか

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 19:56:32.68 ID:+FvnVBC90
男「サッカー見てるのか」
姫「このジダンという選手の頭突きは素晴らしい。一撃でイタリア人を倒したぞ!」
男「反則だけどな」
姫「愚か者が! 真剣勝負に反則などないのだ! すべての手段を用いて相手を服従させる。信頼できるのは仲間だけじゃ」
男「スポーツは、ルールがあるから盛り上がるんだよ」
姫「はは、たわけたことを。ワールドカップは国と国との威厳のぶつかりあいだぞ。いってみれば戦争なんだぞ!」
男「悲しいな」
姫「軟弱者が! 戦争がなければ、民は救われないのだぞ! 戦争がよりよい政治形態を生み出していくのだぞ!」
男「じゃあ、おれたちも喧嘩するか。試しに、おれが半年ほど他の女のところへ行くよ」
姫「くっ! 好きにしろ。もう、錯乱などしないぞ」
男「じゃあね。もう戻ってこないかもしれないけど、元気に暮らせよ」
姫「今夜のご飯はどうするのじゃ?」
男「冷蔵庫の中に、納豆がある」
姫「それだけか?」
男「デパートで頭突きでもしてくればどうだ? 試食品を恵んでもらえるかもしれんぞ」
姫「ま、待て! 悪かった! 悪かった……。ルールは大切だ。男女の関係にも思いやりは大切だ」
男「じゃあ、共同作業をしよう。おれがオカズを作るから、お前はご飯を炊くんだ」
姫「承知した」
男「がんばれよ」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 20:01:38.50 ID:fvyjRVh6O
おかえり

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 20:05:18.68 ID:+FvnVBC90
姫「米だ」
男「そうだな。農家の汗と涙の結晶だ」
姫「だが、なぜこんなに固い。いつも食べているのは、ふわふわのテカテカだぞ」
男「魔法をかけないといけないんだ」
姫「魔法か! それはすごい! さすが姫の臣下の中でも唯一現存しているだけはあるな」
男「まず、米びつから二合量り、ボールに入れる」
姫「計測はどうやるのだ?」
男「米に聞くんだ。耳をすまして、そこに一合と書かれたボタンを二回押すんだ。そうすれば、お前のやさしさに答えてくれる」
姫「おお! 米が姫の言うことを聞いたぞ! うれしいものだな、命令を聞く部下というのは」
男「次に、米が潜り抜けてきた戦場で負った傷を癒してやる。回復魔法、神聖な癒しの魔法だ」
姫「任せろ! 姫は祈りを毎日捧げているぞ」
男「聖水の代わりに水道水をボールにため、米の体を洗ってやる。その時、おいしくなれ~おいしくなれ~と唱えるんだ」
姫「おいしくなれ~おいしくなれ~」
男「最後に、最終奥義を伝授する」
姫「極められるだろうか?」
男「洗った米の水をきり、炊飯器の中に入れる。そして、すべての雑念を捨て、炊飯ボタンを押すんだ。タイミングを間違えれば、
  爆発するぞ」
姫「緊張するな。……、はっ!」
男「成功だな」
姫「やった! やったぞ! 姫にも出来たぞ!」
男「よくやったな」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 20:05:34.16 ID:pGdjZm/2O
男の冷静さに萌え濡れる

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 20:06:59.63 ID:+FvnVBC90
所々漢字間違えたり、文字が抜けています。
ごめんなさい。
でも、なんとか補完して読んでください。

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 20:09:12.16 ID:n3OlStIA0
まだやってたのかw
姫になってるwwなんかときめものメイを思い出すな・・・

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 20:12:41.12 ID:P2WvQ+mWO
脳内で美幼女に変換して読んでる

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 20:15:56.74 ID:+FvnVBC90
姫「なにを作っているのだ?」
男「豆腐料理だ」
姫「豆腐?」
男「大豆から生み出された健康食品だ。味は素朴だが、料理法によっては、姫の下を満足させる一品を生み出せる」
姫「この白くて、プルプルしてる軟弱者がか?」
男「そうだ」
姫「矢で射られた痕がある……。ざらざらしてるし」
男「歴戦の勇者だ」
姫「姫も手伝っていいか?」
男「やってみろ」
姫「いくぞ。まずは切るの――うわぁぁぁ!? ぶちゅって崩れた!」
男「死んだな」
姫「いやぁぁぁぁっ! ごめんなさい! ごめんなさい!」
男「安心しろ。異国の地で生まれた、黒い人間が生み出した秘術を行使する」
姫「な、なんだと?」
男「死体を蘇らせ、そこに新たな力を与える。この潰れた豆腐を、中国で生まれた液体に注ぎ、黒魔術を唱える」
姫「ごくり」
男「食べてみろ」
姫「び、美味じゃ! こんなもの、食べたことがない」
男「永谷園のマーボー豆腐だ。お茶漬けの上位戦士だ。よろしくな」
姫「わーい」
男「さ、食べるぞ」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 20:25:50.04 ID:+FvnVBC90
姫「寝苦しい」
男「熱帯夜だからな。クーラーも壊れているしな」
姫「体がけだるい……。まるで、死んでしまう瞬間のようだ」
男「姫は、死んでいった騎士の名前を覚えていますか?」
姫「……」
男「忘れましたね?」
姫「仕方がないだろ! ネット文化が支配する現代に馴染むためには、昔のことは忘れなくてはならない!」
男「わたしは知っていますよ。姫は、悪い記憶を思い出したくないだけなんですよ」
姫「……」
男「力及ばず、姫を守れなかったわれら騎士団。惨めに地に伏したわたしの姿を思い出したくないのでしょう」
姫「そんなことはない……。お前のことはちゃんと覚えてる」
男「では、わたしの本当の名前は?」
姫「勇者様」
男「わたしの騎士団での地位は?」
姫「通信兵」
男「わたしの最後の言葉は?」
姫「自由死しても板垣は死なず!」
男「明日からネット断ちね」
姫「ゆ、許してくれ。ジョークだ!」
男「駄目です」