マウス ZOWIE GEAR - ZOWIE EC2 Black レビュー | dmkm: FPS Syndrome

マウス ZOWIE GEAR - ZOWIE EC2 Black レビュー

製品についての詳細
ZOWIE GEAR - ZOWIE EC2 Black - マウス | wasd.jp

SpawNやHeatoNといったCS1.6の有名プレイヤーと共同で開発していることで有名なZOWIE GEARがリリースしたゲーミングマウス。EC1、EC2の2種類にそれぞれBlackとWhiteという色違いがある。EC1とEC2は大きさの違いでEC1はDeathAdderに似た大きさで、EC2はWMOやXaiに似た大きさになるのだろうか。色はBlackが上側の表面がラバーコーティングされている物、Whiteがクリアコーティングされている物という違いが有る。どちらもサイドはDeathAdderのようにツルツルである。私はDeathAdderより一回り小さいマウスが欲しく、ツルツルするクリアコーティングよりもラバーコーティングの方が良いと思ったのでEC2 Blackに決めた。

今までのマウス使用履歴は
IMO→IE3→MX518→DeathAdder といった感じである。
今回は前に使っていて、見た目も良く似ているDeathAdderと比較してレビューしようと思う。
長文になるのでめんどい人は最後の総評だけ読めば良いと思います。

使用期間:記事書いた時点で約2ヶ月


形状
形状はDeathAdderよりさらにIE3に近づけたような感じで、DeathAdderより癖が無い。DeathAdderはサイドの窪みが急だったのだが、ZOWIE ECは窪みが丸く穏やかな形状をしているので、誰でも握りやすくさらに万人向けになった感じ。私的には薬指、小指が置きやすくなったと感じた。持ち上げる際も力を入れず事無く楽に持ち上がるので問題無し。縦が短いので尻が手のひらにぶつかって窮屈になるということも無いので、かぶせ持ちはもちろん、つまみ持ちや爪立て持ちにも対応していると思う。

重さは4gamerのレビューによると本体のみで94~97gらしい。(ちなみにEC1は100~103g)これはDeathAdderやIE3より軽くXaiよりも僅かに軽い。私は軽いマウスというのは一つのアドバンテージだと思う。

上の表面はラバー加工だがDeathAdderより滑らかな感じ。私はかぶせ持ちじゃないがホールドはしやすいと思う。サイドはDeathAdderと同じくツルツル。ツルツルに慣れていない人は要注意。

クリック部分はDeathAdderより遊びが無くて押しやすい。ただ無いわけじゃないのでタップ撃ちはMX518とかの方がやりやすく感じる。サイドボタンはDeathAdderより小さい。奥のサイドボタンは親指を少しずらすだけで簡単に押せるが、手前の方は少し押しづらい。サイドボタンの押しやすさはDeathAdderの方が上。

ホイールはDeathAdderと同じく安っぽい回し心地。刻みと刻みの間隔が大きく、引き込まれる力も弱いのでぬるっと回る感じであまり気持ちの良い物ではない。刻みと刻みの途中でホイールが止まるということも起こるが、これは狙わないと起こらないので大丈夫だろう。1つ回そうとして2つ回っちゃうことは無いし、ホイールクリックは横幅が大きいおかげで押しやすかったりと、回し心地は良くないがゲームをプレイするにあたっては問題無いと言える。

ちなみに初期ロットではホイールを上に回した後に下に回すと、1回分が反応しなくなるという不具合があったが、現在は改善されています。

コードは布じゃなくて普通のビニールだが、細くて柔らかいので使っててコードが気になるって事はない。

私的にはDeathAdderも好きだし、サイドボタンはDeathAdderの方が上回っているのだが、万人向けである点も含めてトータルでZOWIE ECの方が優れていると感じた。


センサー
センサーは光学式。DPIはマウスの裏に付いているボタンを押すことで500、1000、2000の中から選べる。私は普段は2000DPIでゲーム内の設定でマウスの感度を落としきれない時にDPIを変更するというように使っている。マウスをひっくり返さないとならないため流石にゲーム中には使えない。500、1000、2000DPIというのはあまり他のマウスでは聞かないので、他のマウスから移行する際に違和感を感じるかもしれない。

ポーリングレートはデフォルトで1000Hz。一応サイドボタンを押したままUSBを挿すことで500Hzで動作するらしい。やはり1000Hz(1ms)となると125Hz(8ms)と比べて反応速度の違いを感じる(気がする)。設定しなくてもデフォルトで500Hz以上になってくれるマウスは嬉しい。ちなみにサドンアタック等では照準が波打つらしい。

センサーの性能は光学式の中ではトップクラスだと思う。今のDeathAdderにも搭載されているRazerの3.5Gセンサーは高性能なもののリフトオフディスタンスが長い問題とマウスパッドとの相性によってセンサーが正常に動作しないという問題が様々なゲーマーから指摘されている。ZOWIE ECはマウスパッドをあまり選ばず、大体のマウスパッドで動作するはずである。私が使っているARTISANの飛燕やRazer Goliathus Speed、SteelSeries QcKで問題は無かった。ただ飛燕以前のARTISANでは問題があるそうだ。

リフトオフディスタンスはMX518やDeathAdderより明らかに短く、光学式のマウスの中では非常に優秀。

直線補正は有りでかなり強めなタイプ。無効にする方法は無い。

私は3.5Gでない旧式のDeathAdderしか持っていないので、どちらのセンサーが良いかは解らない。3.5Gでも相性の良いマウスパッドを選べば非常に優秀だし、リフトオフディスタンスは確かに長いが、プレイスタイルによって関係が無くなる。さらに3.5Gセンサーは直線補正が無いので、直線補正を好まない人にはZOWIE ECは使えないことになる。


その他
ZOWIE ECにはドライバが無い。ドライバが邪魔だというゲーマーには最初から1000Hzで動作もするしありがたいと思うのだが、そうでない人にとっては不便だと感じるだろう。サイドボタンにキーを割り当てたりするには別のツールを使わなければいけないし、ドライバ側でマウス感度を調整できないので、ゲームに十分なマウス感度の設定が無かったり、ゲーム以外の操作となると、コントロールパネルでの大雑把な感度調節に頼ることになるので不便だ。

ソール部分は上と下に大きいソールが貼られている。滑り心地はなかなか良く専用のソールを買わなくても布製のマウスパッドなら暫く問題は無い。ちなみに専用のマウスソールは今の所ZOWIE GEARがリリースしている。

総評
良い点
☆非常に持ちやすい形状(自分の中では一番の持ちやすさ!)+60点
◎コードが細く柔らかい +20点
◎マウスパッドを選ばずリフトオフディスタンスも短い優秀なセンサー +30点
○軽い +10点
○良好なクリック感 +5点
○最初から1000Hzで動作 +5点

悪い点
×手前のサイドボタンが(DeathAdderに比べて)押しにくい -10点
×DPIが2000、1000、500しか選べない -10点
×ホイールが安っぽい -10点
×ドライバが無い -10点
△直線補正が切れない

評価 90/100


ドライバが無いのは人によってはむしろ良い点に入るかもしれないが、一般プレイヤーにとっては有るに越したことはないし、私的には不便だったというのが一つの理由。もう一つはドライバが無いのにDeathAdderと殆ど同じ値段(6200円、AmazonだとDeathAdderの方が安い)なので欠点にしました。私的には冒頭で書いたようにDeathAdderより一回り小さいマウスが欲しかったのでまさにぴったりといった感じで、非常に素晴らしいマウスだと思いました。購入を考えている人は恐らくDeathAdderとどちらかにするかで迷うと思うのですが、実際に店で持ちやすさを比べてみる他に、メインで使っているマウスパッドがDeathAdderで使えるのかとか、マウスを良く持ち上げるのか(リフトオフディスタンス)、直線補正の有無といった部分で比べると良いと思います。またサイドのツルツルが駄目という人はRazerがサイドをラバー加工にしたDeathAdder Black Editionを出すのでそちらに注目すると良いと思いますよ。

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