Aクリニックを受けることに決めた僕。理由は単純明快。これ以上不合格の通知を突きつけられるのは嫌だったから。このクリニック黒い噂さが耐えない。朝礼で怒鳴られる、クリニックごとのノルマがやばいなど神経がまともな人間であれば萎縮する要素が満載だ。僕の専門学校時代の同期も1週間でやめたとのこと。しかしそれは彼がまともな人間だからであって、借金40万のパチンカス中退フリーターの僕にはその定義は当てはまらない。言わば無敵の人状態の僕には何も怖いものなんてないのだ。怒鳴られるだけでいいのであれば好きなだけ怒鳴ってください(^o^)位の精神状態。
Aクリニックから面接の場所、日時が送られてきた。その日はデイサービスの勤務日であったが、面接優先と言うことで嘘言って休ませて貰った。面接場所に到着した僕。ずいぶん立派なビルだな。さぞかし儲かってるんだろうな~などと思いながら指定のテナントへ。Aクリニック本部と表記されている。よし行くか。
面接してくれたのはおえらいさん2名専務?と見た目がいかにも?というかんじの部長(この部長とは今後深い関係になっていく)
部長「面接に来てくれてありがとう。ヒロ君?若くて元気が良さそうだね。」
僕「ありがとうございます!元気と体力だけが取り柄です!」
専務「なかなか面白い子じゃないか笑」
部長「えっ?准看護師も持っているの?今年とったってなってるけど実務経験はない感じ?」
僕はこの先の質問が予測できたので先手をうった。
僕「准看護師の学校に通ってるとき、あまりにも忙しい日々を過ごしてたので、資格を取り終えたら海外を放浪しようと決めていました。卒業してから最近まで色々と行ってたもので、准看護師野経験は全くありません」
僕は経歴詐称をし4月からのことをないものとした。
部長「へーいいね!この仕事って色々な人と関わるからさ、こういう好奇心や貴重な体験してる人ってすごく重宝されるんだよね。よし、いつから働ける??」
この言葉で僕の就活はあっけなく終了したのだった。