桜舞い散り、校舎周囲の風景をピンク色に染めている中僕は卒業生答辞を読んでいた。准看護学校の生活は本当に順風満帆だった。良き友、良き教師そして良き職場の同僚に恵まれていたのだ。
以降自分の事はヒロとします。
友達「○○県に行っても頑張ってね。ヒロくんなら必ず大丈夫だよ。」
ヒロ「ありがとう!進学したくてもできなかった人たちの分まで一緒に頑張ろう!」
このときは自信しかなかった。俺が行き詰まる訳がないって。だから親にも豪語してた。将来は絶対に小児救急でバリバリやるって。そして新幹線にて○○県に行く時
母「頑張って欲しいけど何か今のあんた見てると危ういよ。何か地に足がついてないというか。身体だけには気をつけるんだよ」
ヒロ「はっ何いってんの?俺がしくじるわけないじゃんこれでも一番成績良かったんだから」
書いてて本当に恥ずかしくなってくるやり取り笑母さんはそういうことを俺に言ってたんじゃなかったんだね。地に足がついていないこと。根本的な性格を心配して言ってくれてたんだなと今になってようやく理解できる。そして○○県に到着し男性メンバー同士で顔合わせをしたときから僕の歯車が狂い始めるのであった。