

・自己免疫疾患~日本でも年々増加している~
https://fujimori.sms.gr.jp/topics/1050
※自己免疫疾患に分類される病気は数多くあり、そのなかには「難病」に指定されているものもあります。
自己免疫疾患に対する決定的な予防法や治療薬はありませんが、「免疫抑制療法」によって症状をコントロールする治療が行なわれています。
免疫機能が自分の身体を攻撃する
人間の身体には、体内に入ってきた異物を認識し、攻撃して排除するための機能が備わっています。これを「免疫」といいます。
ところが、この免疫機能になんらかの変調をきたすと、まったく無害な自分自身の細胞や組織を攻撃してしまい、臓器や関節、皮膚といった身体の様々な部位に病気を発症させます。これが「自己免疫疾患」です。
自己免疫疾患の原因は、完全には明らかにされていません。体内のタンパク質が変質して異物として認識されてしまうケースや、タンパク質の構造が似ているため誤って攻撃してしまうケース。免疫機能そのものに、何らかの障害が起きているケースなどが考えられています。
近年、自己免疫疾患では、白血球に含まれるリンパ球の60~80%を占める、T細胞の異常が自己免疫疾患に関係していることがわかってきました。T細胞に関する研究をもとに、自己免疫疾患の治療薬の開発が、現在、盛んに進められています。
自己免疫疾患には免疫抑制療法
自己免疫疾患は、膠原病をはじめとする全身の臓器に症状が現れるもの(全身性自己免疫疾患)と、潰瘍性大腸炎やネフローゼ症候群(肝臓の病気)といった特定の臓器に起こる(臓器特異的自己免疫疾患)のふたつに大きく分けられます。
自己免疫疾患には多くの病気があります(表)が、特効薬となるような治療薬はまだありません。
このため治療ではおもに、病気を発症している臓器の炎症を抑える「ステロイド薬」や、免疫機能の過剰な働きを抑える「免疫抑制薬」を使用した「免疫抑制療法」が行われます。
免疫抑制療法の注意点
自己免疫疾患の治療(免疫抑制療法)は、「免疫反応を抑制する」目的で行われます。このため、この療法を行っている方は、ウイルスや細菌に対する免疫力の低下による感染症のリスクに十分な注意をしなければなりません。

https://www.azabu-iin.com/meneki/index.html
免疫活性を維持する成分と食材
ビタミンC(好中球の活性維持や増強):海苔、ピーマン、柚子、唐辛子、ブロッコリー、生姜、すだち、白菜、かぶの葉、大根の葉、キャベツ、さつま芋、菜の花、抹茶、温州みかん、レンコン
ビタミンB2(細胞の再生を助け、粘膜を保護する):海苔、わかめ、唐辛子、椎茸、ひじき、生わらび、パプリカ粉
ビタミンB6(タンパク質の合成、免疫を正常に保つ):唐辛子、こんにゃく、かぶの葉、海苔、きくらげ、抹茶、そば粉、大豆、きな粉、ジャガイモ、ごま、鰯、秋刀魚、鮭、鯖
β−カロテン(ビタミンAに変換され、皮膚や粘膜などの免疫バリアを健康に保つ):海苔、唐辛子、わかめ、にんじん、春菊、ニラ、大根の葉、かぶの葉、大葉、菜の花、ひじき、抹茶、三つ葉
アスタキサンチン(ストレスによるNK活性の低下を抑える働きがある):海老、金目鯛、鯛、鮭、蟹、鱒、イクラ
クルクミン(抗酸化作用で免疫細胞のダメージを防いで免疫力の低下を防ぐ):カレー粉
食物繊維(腸管免疫を整える):こんにゃく、きくらげ、椎茸、ごぼう、ひじき、まいたけ、海苔、わかめ、えのき、かぼちゃ、大豆、菜の花、ブロッコリー、レンコン、オクラ
乳酸菌(腸管免疫を整える):ヨーグルト、漬け物
亜鉛(免疫力の保持): 鰯、鯖、煮干し、牡蠣、大豆、辛子、抹茶、松の実、ごま、パプリカ粉
セレン(免疫力の保持): 海老、鰺、鯛、鰯、秋刀魚、鯖、牡蠣、辛子、卵黄、小麦粉
植物性のネバネバ(免役機能を高める):里芋、長芋、山芋、なめこ、レンコン、オクラ
良質のタンパク質(免疫細胞を作る):魚肉、鶏肉、卵白、大豆、豆腐、豆乳
免疫の攻撃力を強める成分と食材
β−グルカン(NK細胞の活性化、樹状細胞を活性化して攻撃指令力を強化):椎茸、なめこ、まいたけ、きくらげ、しめじ、えのき
フコイダン(NK細胞の活性化):昆布、海苔、ひじき、わかめ、もずく
レンチナン(免疫力を高める。NK細胞の活性化、樹状細胞を活性化して攻撃指令力を強化):椎茸
グリフォラン(T細胞とマクロファージを介して抗がん作用を発揮する。椎茸に含まれるレンチナンに劣らない抗がん作用がある):まいたけ
D−フラクション(マクロファージ、T細胞、NK細胞を活性化する。インターロイキン2の分泌を促進する):まいたけ
アリルシステインスルフォキシド(NK活性を高める): ニンニク
ビタミンC(インターフェロンの生成と分泌を促し、抗ウイルス作用を発揮する):海苔、ピーマン、柚子、唐辛子、ブロッコリー、生姜、すだち、白菜、かぶの葉、大根の葉、キャベツ、さつま芋、菜の花、抹茶、温州みかん、レンコン
亜鉛(T細胞とNK細胞の働きを改善): 鰯、鯖、煮干し、牡蠣、大豆、辛子、抹茶、松の実、ごま、パプリカ粉
ジンゲロール(免役細胞数を増やし、攻撃力を高める):生姜
ネギの抽出液(抗体産生能を高め、抗インフルエンザ作用):長ねぎ
白菜抽出液(TNF-α産生):白菜
バナナ、スイカ、ブドウの抽出液(TNF-α産生):バナナ、スイカ、ブドウ
バナナ、キウイの抽出液(好中球の増加): バナナ、キウイ
抗菌作用、抗ウイルス作用、抗がん作用を示す成分と食材
アリルイソチオシアネート(抗菌作用、抗がん作用): わさび、からし、大根、菜の花、マスタード
アントシアニン(尿路感染症予防作用): ブルーベリー、茄子、小豆、さつま芋の皮、黒豆、黒米、ブドウの皮、ワイン
ヘスペリジン(抗ウイルス作用):柚子、柚子の皮、すだち、温州みかん、かぼす
フコイダン(インフルエンザウイルス増殖抑制、高濃度でがん細胞のアポトーシス(自殺死)を誘導する):昆布、海苔、ひじき、わかめ、もずく
スルフォラファン(抗ピロリ菌作用: ブロッコリー、ブロッコリースプラウト)
カテキン(抗菌作用、抗ウイルス作用): お茶、小豆
タンニン(殺菌作用があり、抗生物質が効きにくい細菌、コレラ菌、インフルエンザウイルスなどの繁殖を抑制):お茶、レンコン
リゾチーム(殺菌作用):卵白
クエン酸(抗菌作用):梅干し、柚子、すだち、かぼす
フコキサンチン(がん細胞の増殖を抑える): ひじき、わかめ、昆布、海苔
グルコブラシン(がん細胞の増殖を抑える他、がん細胞のアポトーシス(自殺死)を起こす:白菜)
クルルビタシン(がん細胞の増殖を抑える): きゅうり
ブチルイソチオシナネート(大腸がん細胞などのアポトーシス(自殺死)を誘導する): キャベツ、クレソン
フェニルイソチオシアネート(大腸がん細胞や前立腺がん細胞などのアポトーシス(自殺死)を誘導して、がんを抑える): キャベツ、クレソン
抗アレルギー作用、抗炎症作用を持つ栄養成分とそれを含む食材
ルテオリン(5−リボキシゲナーゼ阻害で抗炎症・抗アレルギー作用):ピーマン、大葉、春菊、パセリ、セロリ、エゴマ、シソ、ミント、カモミール
ケルセチン(抗炎症作用と抗アレルギー作用(IκBリン酸化抑制によるNF-κBの抑制)、HSP産生抑制): タマネギ、エシャロット、リンゴ
ジンゲロール(抗アレルギー作用、抗炎症作用): 生姜
ショウガオール(抗アレルギー作用、抗炎症作用): 生姜
α−リノレン酸(炎症物質ロイコトリエンの生成を抑制する作用やアレルギーを予防する作用): くるみ、大豆、油揚げ、きな粉、みそ、抹茶、グリーンピース、豚肉
EPA(アラキドン酸(ω−6系)と拮抗、PGE2やロイコトリエンの産生を抑え、喘息やアトピー性皮膚炎、花粉症を緩和・改善):鰯、鰺、鯖、秋刀魚、鯛、鮭、穴子、海苔
DHA(アラキドン酸(ω−6系)と拮抗、PGE2やロイコトリエンの産生を抑え、喘息やアトピー性皮膚炎、花粉症を緩和・改善):鰯、鰺、鯖、秋刀魚、鯛、鮭、鰆
クルクルミン(マクロファージや好中球による炎症を抑える):カレー粉
ビオチン(ヒスタミンの産生を抑え、アトピー性皮膚炎の症状を緩和する):辛子、唐辛子、パプリカ粉、大豆、味噌、枝豆、そば粉、椎茸、まいたけ、きくらげ、卵黄、鰯、あさり、海苔、わかめ、ひじき
リコぺン(強い抗酸化力で抗炎症作用): トマト、スイカ
アスタキサンチン(リポ多糖類が誘導する炎症反応抑制作用):海老、金目鯛、鯛、鮭、蟹、鱒、イクラ
フコイダン(Th2型免疫反応を抑制して抗アレルギー作用):昆布、海苔、ひじき、わかめ、もずく
ヘスペリジン(抗アレルギー作用):柚子、柚子の皮、すだち、温州みかん、かぼす
ノビレチン(抗アレルギー作用): シークワーサー
スルフォラファン(抗アレルギー作用(IgE産生抑制)): ブロッコリー、ブロッコリースプラウト
プロアントシアニジン(抗アレルギー作用(花粉症)、抗炎症作用):小豆、クランベリー、ブドウ果皮と種子、フランス海岸松樹液エキス
カフェ酸(抗アレルギー、5-リボキシゲナーゼ阻害活性を示す): コーヒーを焙煎するとクロロゲン酸から生成される
ロズマリン酸(炎症反応を抑える効果により、アトピー性疾患や花粉症などのアレルギー症状を緩和する効能がある):大葉、シソ
わさび抽出液(抗アレルギー作用): わさび