財務諸表は経営者の責任で作成されるものです。
本来監査人の役割は、投資家の判断を誤らせないために監査の結果を通じて財務諸表が適正か適正でないか意見を表明するものです。
ドラマのように適正でないと意見表明したら、すぐ企業の責任者が自殺すると言う設定は、あまりに短絡的でどうも違和感があります。
本来、会計処理には、企業側の会計処理に対する論理と監査側の論理のぶつかりがあって、そこにドラマがある筈で、正義か情かと言う問題に摩り替わってしまっているのが、大変残念です。
従来、日本の会計制度は慣習を主とした会計基準によって監査されてきましたが、
近年の会計原則は会計理論を主とした国際会計基準に合わせる流れになっており、
財務諸表の監査の見方は変わってきたことは確かです。
しかし、ドラマでは、一般的に日本企業が虚偽の財務諸表を作成し、会計士が手心を加えていいかげんな監査をしたかのように描かれています。
この点は、監査についての考証が甘いのではないかと思います。
監査法人の代表社員である無限責任社員は、無限に責任を負うと言う大きなリスクを背負っています。
手心を加えた監査をすることで自ら首を絞めることは少ないのではないでしょうか。
とは言え、ついついドラマ見てしまいます。。。