朝起きたらネタとペレスのせいで記事UPが遅くなっちゃいました。
バウパパさんのそっくりさんシリーズで取り上げられ話題沸騰のイジリー岡田に似ている高関さん指揮の演奏会を聞いて来ました。私の席は1階前方なのですがお顔をしっかり見るためにP席に振替えて欲しかったです(笑


日本フィルハーモニー交響楽団 第650回東京定期演奏会
指揮:高関健
演奏:日本フィルハーモニー交響楽団
コンマス:扇谷泰朋
会場:サントリーホール(5月24日)

モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」


今回の演奏会指揮者がイジリー岡田だとすっかり忘れていました。来月のラザレフと勘違いしていて日本フィルのツイッターで気付きました。行くのやめようかと思いましたがイジリー岡田を見に行こうかな。そしてなんとパート譜を指揮者自身が注釈や指示を書込み作成したと知り、それ程気合いが入っているなら聞きに行こうと思い聞いて来ました。これは終演後に知ったのですがゲネプロで木管の音の伝わり方が気になり木管隊がいる舞台の高さを変えてみたりもしたそうです。凄いこだわりですね。

日本フィル冊子13.5

いつも可愛い日本フィルの冊子だけど今回はこれを見てモツとベトだとは誰も思わない様な???


オケは14型ヴァイオリン両翼配置。近年小さい編成で演奏される事の多いモツの交響曲ですが14型なので響きは十分。ですが大編成でゴリ押しする事なくビブラートも普通にかけているけどピリオド奏法っぽく聞こえます。これはきっと高関さんのこだわりなのでしょう。おおらかでいい意味でくぐもり感があり壮大なモツだけどまたもや第2楽章で睡魔に襲われまさかの寝落ち。気が付いたら第3楽章が終る頃だった( ̄□ ̄;)!!
第4楽章でのフーガは見事なもので対位法とか難しい事は分からないけど聞き応えたっぷりでした。

後半のベト3。
高関さんがツイッターでリハ後にベト3は緊張感を持続しなければならずちょっとでも緩むとアンサンブルが乱れるので大変とツイートしていました。どういう事かな?と思っていたのですが演奏が始まり数小節で意味が分かりました。テンポを自由自在に動かしそれでいて不自然感はなく休符の長さも場所により様々で縦も横も合わせるのが大変そう。聞いているこっちも次はどう来る?と先がどうなるか想像をかき立てるなかなか楽しい生ならではの緊張感があるぞと睡魔が一気に吹き飛びました(笑)。モツ同様ピリオド奏法っぽくがなり立てる事なく各楽器非常に丁寧な音作り。第2楽章葬送行進曲は重厚で私が棺桶の中にいてあの世に気持ちよく送られるかの様な気分に(^▽^;)
第3楽章ホルンの斉奏で何故この曲のホルンが通常の2本や4本ではなく3本なのかなんとなく分かった気がしました。あくまで何となくですが(^▽^;)。第4楽章は第1楽章程自由自在ではなくどっしりと構え重心を低く保ったままコーダへ突入。さらにテンポを落とし重厚なまま曲を終えこちらも聞き応えたっぷりでベト3って何となく重暗いイメージだけどこんなに楽しい曲だったっけ?と思う程。なんせスコアを読めない私なので詳しくは分からないけどスコアをとことん読み込み研究する(どの指揮者もそうだけど)高関さんらしい演奏だったのかなと思いました。ラザレフやインキネンとは全く違う音を奏で切った日本フィルもあっぱれでした。日本フィル恒例の一斉お辞儀は指揮者抜きで正面のみでした。高関さんお辞儀知らなかったみたい。

聞きに行って良かった演奏会でしたよ