寛仁さま ご発言要旨 | いまのままぢゃダメだ! ・・たぶん。

寛仁さま ご発言要旨

皇室典範の改正問題は、日本人であるなら少なからず関心のあることと思います。


共同ニュースに次のような記事がでており、どのような内容だったのか気になっていました。

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 寛仁さま見解に懸念表明 「心配」と宮内庁次長

 2006年 1月10日 (火) 17:38

 三笠宮寛仁さまが月刊文芸春秋2月号で、女性、女系天皇を容認した

 「皇室典範に関する有識者会議」の議論を批判したことについて、宮内庁の風岡典之次長は

 10日の定例記者会見で「報道の結果として政治的な意味合いを持つことにならないか心配」と

 懸念を表明した。

 風岡次長は、皇室典範の改正は内閣、国会の責任で対応する国政に関する問題と強調し

 「憲法上の要請で天皇陛下や皇族方は発言なされるものではない」として、寛仁さまに皇族の

 立場を理解してもらうようあらためて説明する、としている。

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この記事より1週間ほど経った1月19日の産経新聞5面に
「寛仁さま ご発言要旨」と題した記事が掲載されておりました。
その内容は以下の通りでした。

寛仁さま ご発言要旨

 もしも、この平成の御代で歴史を変える覚悟を日本国民が持つならば、慎重の上にも慎重なる審議の上行っていただきたい。失礼な言い方ですが、郵政民営化や財政改革などといった政治問題をはるかに超えた重要な問題だと思っています。

 典範問題は単純な政治問題ではなく、日本国の歴史が変わるか否かという大事と理解しています。遠慮なく皆さんの前でも発言するべしと現在は思っていますが、ひとたび法案が国会にかかってしまえば、皇族は政治的発言を封じられてしまっているわけですから、私は何も話せません。

 これは絶対にあり得ないと私は思いますが、色々な人に聞くと、「これは陛下のご意思である」と言っている人がいるそうですね。陛下のお立場でああせよ、こうせよとおっしゃるわけがない。(女系だとか長子優先だとか)具体的におっしゃるわけがないということは声を大にして言っておきたい。

 本当は、私が発言するより皇族の長老である父に口火を切ってもらいたかったわけです。母の話では、父は宮内庁次長を呼んで、あまりに拙速な動きについてクレームをつけているということでした。これは去年の十月ぐらいの話です。それから「お袋は女帝・女系になったら大変なことになること、わかっているの」と聞いたら、「もちろん大変なこと」だと言っていました。その後、父が年末に来たときに、「いいことを言ってくれたね」と、一言いって、さらに『八人の女帝』(高木きよ子著)という単行本を「読んでおいてほしい」と持ってきて、それから月刊「文芸春秋」一月号に工藤美代子さんがお書きになった論文を、「私の意見はこれと同じである」と、娘の分までコピーして持ってきてくれました。三笠宮一族は、同じ考え方であるといえると思います。

 本来、われわれ皇族は黙っていないといけないということだと思いますが、にもかかわらず私がこういうインタビューに応じたり、かなり積極的に発言しているのは国家の未曾有の大事件と思うので、あえて火中のクリを拾いに行っているようなきらいがあります。

 やはり民主主義なるものは「民」が「主」と書くわけだから国民一人一人がしっかりした、確固たる意見をもって、それが大多数を形成して議会政治として実を結ぶということが原点だろうと思います。ところが、あまりりにも今、皇室、あるいは皇室典範に関する情報というものが、皆さんお分かりになっていなくて、女帝と女系の違いも分かっていないような方々が多い。

 皆さんが考えに考え抜かれたうえで結論がAになろうがBになろうが、われわれにはそれに反対する理由はありません、もし情報がセロの中で○か×かとやられたらたまりません。この記事はできるだけ広く読まれてほしいし、真剣に(日本会議の)メンバーの皆ざん方が孝えてくださって、また周りの方々に広めて運動体にしていただいて、本当の世論を形成していただきたい。


三笠宮寬仁親王については、こちら