I'm not there | g r a f f i t i

I'm not there

昨日は有楽町シネカノンで「I'm not there」を観てきた。
この作品は、ボブディランの人格を投影した6人の俳優がひとりの巨大な人物像を作り上げ、生ける伝説の実像に迫ると言うもの。
ケイトブランシェットやリチャードギアらがそれぞれ別の人物として変貌するボブディランを熱演している。

登場人物中で私が最も気持ちが理解できたのは、ディランのデビュー当時の恋人スージーロトロと前妻サラを融合した女性であるシャルロットゲンズブールが演じるクレア。

この映画で改めてディランの頭のよさと詩の世界の素晴らしさを実感。
社会派のプロテストフォークシンガーとして脚光を浴びながら、バンドを従えたロックに路線変化するなど、大胆に変貌を遂げていったディラン。一人の人として、プレッシャーや期待に押し潰されそうになディラン。
正直以前は、彼の音楽はよく聴かなかったのだが、最近私自身彼に惹かれる部分があったのでとても有意義で、またこの作品に出会って、彼の音楽や彼個人に対する見方が拓けた気がする。
これからゆっくり時間をかけて、彼の言葉や音を、私なりに消化できたらと思う。
これからご覧になる方はディランの今までの道程を予習しておく事をお勧めします。
最後に彼の言葉をひとつ。
All the truth
in the world adds up
to one big lip.