すごい雨でしたね。ちょうど注文していた小屋が宅急便で届いたので、凛ちゃんは屋根のある前庭で終日過ごしています。天気の良かった東京行が懐かしいです。池袋へ行く首都高での凛ちゃんです。


凛冽の汗
進学歳時記 生きるために読み、そして書く


 人間は、ことばでものごとを考え、思い、それを自分以外の人に伝えます。

 わたしたちが、大きく深い考えを持ち、うるおいのある豊かな思いを持った人間になれるかどうかは、ことばというものにどれだけ精通しているかで決まってきます。

 だから、わたしたちは本を読むのです。文章を書くのです。


 「明」くんは、成績抜群で頭脳明晰でしたが、本はまったく読みませんでした。作文も成績維持のために書く程度でした。

 「基」くんは、「明」くんほどできませんでしたが、こつこつと努力型で、本を読むことが好きでしたし、何かいつも日記のような文章を書いていました。

 中学生になっても、高校生になっても同じような姿勢で生きてきた二人でしたが、大人になって、不思議なことに二人とも先生になりました。


 「明」先生と「基」先生、あなたなら、どちらの先生に受け持ってほしいですか。どちらの先生が真にあなたのことをわかってくれる、思いやってくれる先生だと思いますか。

 「明」先生は、教科の知識は確かでしたが、生徒のこと、他人のことなど関心がなかったようです。そして「基」先生は、子どもたちの悲しみが、他人の苦しみがいっぱいつまった本を愛し、自分もまた書くことで共に悲しみ苦しみました。

 あなたは、どちらの先生のように生きたいですか。どうかじっくり考えてみてください。


 米をネットで頼みました。シゲと私と、時々凛ちゃんも食べます。宅配便で届いた梱包を開けて、ネットで頼んだシゲを思いました。やさしい奴です。袋には、「福島産」と書いてありました。東京行で何もできなかった自分を嫌悪していた私を、シゲがフォローしてくれたのです。こりゃ、凛太郎、車の窓から嬉しそうに身を乗り出していないで、ちゃんとシゲにありがとうねと言いなさいよ。