今日は、陽光うららかな日曜日。掃除、掃除、大掃除です。凛ちゃんだけが一日暇そうにしていました。冬物を収納して、光り輝く季節に備えなければなりません。朝から大変でした。


凛冽の汗
進学歳時記 きよしこ……


「誰かになにかを伝えたいときは、その人に抱きついてから話せばいいんだ。

抱きつくのが恥ずかしかったら、手をつなぐだけでいいから。


抱きついて話せるときもあれば、話せないときもあると思うけど、

でも、抱きついたり手をつないだりしていれば、伝えることはできるんだ。

それが、君のほんとうに伝えたいことだったら…伝わるよ、きっと。


君はだめになんかなっていない。

抱きつきたい相手や手をつなぎたい相手はどこかに必ずいるし、

抱きしめてくれるひとや手をつなぎ返してくれるひとも、この世界のどこかに、絶対いるんだ。

それを忘れないで。」


こう言って、きよしこは姿を消します。やさしさの中に、凛としたきびしさをたたえて、あなたの中のきよしこもまた、白い光に包まれます。清は思います。


「どこにも割り込みたくない、と思った。割り込んで、誰かをはじき出したくない。

なにかを選んで、誰かにつらい思いをさせたくない。……。」


それから、清の言う『ありがとう』の『ア』は、つっかえません。


 それは、私の幼い頃からの、いわゆる信念かもしれません。「…どこにも割り込みたくない、割り込んで、誰かをはじき出したくない……」少年の日から教職にある日まで、ずっと私は、そう考えてきました。それだから、国語の先生になんてなったのかもしれません。そして、今も、凛太郎に、そのことを教えています。