朝から、一時間近い散歩をしてきました。凛ちゃーん、凛々、と呼べば振り向いてくれる凛太郎、お互い機嫌のいい証拠です。ウンチをばら撒き、オシッコを撒き散らしながら、長い散歩から帰って、即ケージに入れてこれを書いています。


凛冽の汗
進学歳時記 シリーズ⑨ 木枯らしの街で


木枯らし吹く街角で

新聞紙を身体に巻きつけて寝ている女性を知っています

ちゃんと探せばいい場所あるはずなのに

三匹の犬と抱き合うようにして寝ている女性を知っています。

たいていの人が遊んだり 飲んだり

楽しんでいる時間に

寒さをしのぐために 苦労している もがいている人がいます

ぼくは何もしてあげられないけど

その女性を見つけたら

温かいコーヒーの一杯ぐらい……


ぼくはあのお婆さんに

幸せという事について考えさせられました

そう いつもあの電柱の傍で寝ている

あの老婦人です

昼は何をしているのだろう

仕事はちゃんとあるのだろうか

名前は何ていうのだろう

動物好きなんだろうな

いつも傍に 犬が三匹たわむれてる

なついている

幸せそうにじゃれ合って

いつもお婆さんの傍にいて

話をしている


幸せってなんだろう


 この頃、かなしい噂が耳について、懸命に勉強している若者の言動が粗暴になっているなんて、信じたくないニュースを見聞きして、誠実で優しいこの詩の作者の青年と肩を組んで、まだ木枯らしの舞う街を見つめてみようと思いました。

 君たちも、大人たちも、みんなでちょっと立ち止まって、犬たちと楽しげに話しているお婆さんのこと、目を細めて見つめてみませんか。


 その誠実で優しい青年が、いま傍にいるシゲちゃんなのです。凛太郎が「噛み魔」なのは、私に似たんでしょうね。荒々しい気性も、きっとダマ似なのだと思います。ともあれ、いまはケージの中ですやすやおやすみです。