朝から、一時間近い散歩をしてきました。凛ちゃーん、凛々、と呼べば振り向いてくれる凛太郎、お互い機嫌のいい証拠です。ウンチをばら撒き、オシッコを撒き散らしながら、長い散歩から帰って、即ケージに入れてこれを書いています。
木枯らし吹く街角で
新聞紙を身体に巻きつけて寝ている女性を知っています
ちゃんと探せばいい場所あるはずなのに
三匹の犬と抱き合うようにして寝ている女性を知っています。
たいていの人が遊んだり 飲んだり
楽しんでいる時間に
寒さをしのぐために 苦労している もがいている人がいます
ぼくは何もしてあげられないけど
その女性を見つけたら
温かいコーヒーの一杯ぐらい……
ぼくはあのお婆さんに
幸せという事について考えさせられました
そう いつもあの電柱の傍で寝ている
あの老婦人です
昼は何をしているのだろう
仕事はちゃんとあるのだろうか
名前は何ていうのだろう
動物好きなんだろうな
いつも傍に 犬が三匹たわむれてる
なついている
幸せそうにじゃれ合って
いつもお婆さんの傍にいて
話をしている
幸せってなんだろう
この頃、かなしい噂が耳について、懸命に勉強している若者の言動が粗暴になっているなんて、信じたくないニュースを見聞きして、誠実で優しいこの詩の作者の青年と肩を組んで、まだ木枯らしの舞う街を見つめてみようと思いました。
君たちも、大人たちも、みんなでちょっと立ち止まって、犬たちと楽しげに話しているお婆さんのこと、目を細めて見つめてみませんか。
その誠実で優しい青年が、いま傍にいるシゲちゃんなのです。凛太郎が「噛み魔」なのは、私に似たんでしょうね。荒々しい気性も、きっとダマ似なのだと思います。ともあれ、いまはケージの中ですやすやおやすみです。
