今日五日は母の命日です。明日、日曜日に墓参りへ行きます。凛太郎はもう常連で、とことこと付いて来ることでしょう。幸い天気も良さそうです。一ヶ月前の写真も、そのまま使えそうです。あっ、ネタバレ! このところ、写真を撮っていません。明日、ちゃんと撮りましょうね、凛ちゃん。
進学歳時記 シリーズ⑦ 受験生としての日々が生涯の原風景になる
以前紹介した白土くんから、久しぶりの葉書が届いた。私と彼にしか分からないこともあるが、読み取ってもらえるだろうか。
「立春とは名ばかりの寒い日が続いていますが、如何お過ごしですか。現在、僕は医師国家試験の最終チェックに入っています。受験生です。六年ぶりです。炬燵に入って目の前の問題集に没頭していると、ふと十年前のあの頃の僕と、ばったり出会うことがあります。まだ見ぬ未来にとても不安気な、でもどことなく寂しげな彼です。僕の方を見て、とても眩しそうな顔をしています。
僕は今、充実しています。あの頃以上に勉強しているかもしれません。そして、今の僕も十年前の彼に向かって眩しそうな顔をしているのです……。
羨ましいとは思いません。でも、中三の、十五歳の僕は、今でも僕の原風景なのです。この春、合格すれば医師となります。きっと、四十年後の僕の「原風景」となることでしょう……。」
そして、彼は最後に、「春に会えるのを楽しみにしています。」と追伸している。この春、彼の属する「合の会」(昭和六十年度卒園五条校中三特進同窓会)は、十回目の同窓会を持つ。
何年前の文章になるでしょう。白土君も、もう四十歳近いはずです。月日の流れの早さを思います。今、私の目の前で、眩しそうに遠くを見つめているのは、そう、凛太郎です。彼もまた、十年後の自分を見つめているのでしょうか。凛ちゃーん。凛、凛、大きくなれよ、逞しく育てよと、思いっきりエールをおくります。