ケージの中で寝ている凛太郎を無理に起こして、ドライブに行きました。天ヶ瀬ダムの近くまで行ってトイレに入ると、凛太郎もウンコとオシッコです。あらあら、取る袋を持っていません。山の中で、人目もなかったので、そのままにしてしまいました。済みません、こんなことは二度としません。お許しください。


凛冽の汗

君たちの作文から シリーズ13 ①

 二月ぶんの作文課題に「父への手紙」「母への手紙」があった。提出された作文のうち三分の一が、この表題で書かれていた。次々と読んでいきながら、以前お手伝いさせていただいたセミナーを思い出していた。お母さんたちが、息子や娘のことを理解しようと懸命な姿を、懐かしく思い出した。あのときに、父や母にその真情を綴った息子や娘たちの作文がこんなにたくさんあればと、今残念な気持ちでもある。恥ずかしいだろうし、プライベートな部分が多いので名前はすべて伏せるが、中学生たちは父母に向けて、こんな本音を書き綴っている。


★実力テストの結果が悪かった。それからというもの、母は何かとうるさい。僕だって好きでこんな点数を取っているわけではない。いつも数学が足を引っ張っている。そのことは自分でも自覚して家で数学を頑張っている。そのことは母に認めてほしい。でも母は僕のためを思って言ってくれている。そんな母にありがとう。僕は頑張ります。

★お母さんの言うことは絶対まちがいじゃないのに、僕は逆らってしまう。お母さんが「……しなさい」と言っても、返事をしなかったり、「嫌や」で済ましてしまう。きちんとするのが恥ずかしいということでもないのだが、できない。これからはちゃんと聞いていく。

★夜中に看護婦の仕事で出て行った後、なんだかさみしくなったり、家に帰ってお母さんがいたら、妙に嬉しかったりする。憎まれ口をたたいたり文句ばかり言ってても、やっぱり家族の中でいちばん信頼してるんだろうな。これからも頑張ってな。

★何か注意されるとすぐ反撥して、腹の中で文句を言っている。自分のことは後回しで、いつも子どものことを考えてくれるというのは分かっているつもりなのだが、どうしても行動に表せなくて、分かってもらえないのがとてもつらい。親は僕たちより先に死んでゆく。人間として避けられないことだ。親が生きている間に何をしてあげればよいか。僕は今できることを一生懸命やればいいと思う。お金なんかじゃない。家族が楽しくやっててこそ……。

★母の気持ちは心の中で分かっていながら、実際はそれと反対のことを行動で表す私。私だったら分かるだろうと、ずっと注意し続けてくれているのだろう。二人ともえお互いの気持ちは分かりあえていると思う。今は全然素直じゃないけど、私を信じて、気になることがあれば何回でも注意し続けてください。いつかはきっと、素直に受け止められる時が来ると信じて。

★いま、新しい考えを思いつきました。母は顔では怒っていても、心の中ではいつでも心配してくれているのでは……絶対そうだと思う。そうですよね、お母さん。

★恥ずかしくって口では言えないけど、母はやさしくって、ものすごく強い。力ではなくて人間ができているという意味だ。誰でもそうだろうけど僕は母さんを尊敬している。お母さん、ありがとう。これからは僕が親孝行してあげる番だ。

★すぐに怒ってごめんなさい。でも人を例に出されると、とてもつらい。年上の人が一日十時間勉強してやっと志望校に受かった、なんて言われたら何だか不安で……。まだ、何時間でも「やったろ」って言える自信がないんだ。でも最低限のことはやろうと思う。今、全然わからないんだ、受験のこと。


 凛太郎もこんなことを思っているのでしょうか。ドライブから帰っていま静かに眠っています。そっとその寝顔を覗いてみます。んー? 腹減ったってか!