倦怠期です。凛太郎に対していい加減ウンザリしています。こいつは、本当に誇り高き黒柴なんだろうかと思います。オシッコたれで、噛み魔で、いつまでも幼児性の抜けない、バカタレです。それでいて、自己主張ばかりで少しも人の言うことを聞きません。ほんとに、どうなっていくんでしょうか。


凛冽の汗
君たちの作文から シリーズ12 ①

 中三生が巣立った。年々厳しくなる入試事情だが、彼らは見事な健闘ぶりを見せてくれた。こうして、毎年、彼らの残した文章を紹介するとき、ああ、また一年が過ぎたんだ、やがてまた次なる中三生と頑張ろうと、そんな思いになる。「先輩へ」と題するメッセージを一、二年生に書いてもらい、去年の十二月に託した、そのお返しの「後輩へ」。今年もまた、誰もが一つの宝石を残してくれた。彼らが格闘の末に手に入れたものだから、決して完璧な玉ではないけれど。


 今、あともう少しで入試というところまで来た。けれども、いま自分の周りを見渡すと、今まで一緒に頑張ってきた仲間がいる。その仲間たちとのいろんなことを考えると、何かしら力が湧いてくる。だから、後輩にも、仲間は、友達は大切にしてもらいたい。(猪木 ◯嗣)


 最後まであきらめず、自分の夢を追い続けてほしい。自分の遺志を貫いてほしい。憧れの高校生活を想像し、夢をふくらませてまた頑張ってほしい。一度きりの中学校生活、とにかく悔いを残さないでほしい。大切な楽しい時を無駄にしないでほしい。壁に当たれば当たったで、また何度もぶち当たればいい。何か今だからこそ燃えられるものを見つけてほしい。勉強だけでなく、仲間も大事にしてほしい。今に徹せよ。(茨木 ◯史)


 自分の勉強に忙しいからという理由で、人間関係をいいかげんにするような人にだけは絶対ならないでください。「愛」を持ち続けてください。人間関係がうまくいけば、必然的に成績が上がるはずです。頑張ってください。(宇屋 ◯)


 本を読んで胸が熱くなったことがあるでしょうか。失いたくない友達と共に涙を流したことがあるでしょうか。もっともっと私には努力が必要だったと思いますが、入試まで一か月もなくなってしまった今の私に、自信という言葉を当てはめられるとしたら初めに書いた部分だと思います。「学力と同じだけの常識を。」だから、勉強も頑張って。遊びも頑張って。(大沢 ◯子)


 学校の勉強は完璧にするべきだ。学校レベルの知識が役に立つことがよくある。いちばん自分が大事だと思うものに重点を置くこと。無理して勉強したら、人のことに目が向かなくなってしまうことがよくある。人に嘘をつかない。雑念に縛られてもあかん。人も自分も信じるべきだ。本当の自分を知りたいなら、すべてを捨ててみたらいい。さびしさよりも、人の温かさに気がつくかも知れない。子どもは子ども。大人は大人。マイペースで頑張れ。(竹内 ◯人)


 私たちが今まで頑張ってきた過程が、そして「受かるんだ」って気持ちが、みんなの温かい応援が、私たちを支える。そうして合格への道しるべになるのだと思います。道しるべは一人ひとりの努力です。みなさんよりも少し年上で、先輩である以上、その道しるべの土台をつくるのは私の役目であると思います。その上にどんどん努力を重ねてください。絶対に受かるんだって気持ちを大切にしてください。一足先、明るい未来で、みなさんを出迎えられるように頑張ります。(中村 ◯子)


 まさに、今、中三生は同じように、天命を尽くして人事を待つの心境でしょう。来週あたり、合否が明らかになりますね。二十年前、同じようにして先輩たちが励みました。底冷えの季節、身体だけは大切にして、今年の中三生もがんばってほしいと思います。こんなとき、素知らぬ顔で極楽とんぼを決め込んでいるのは、ウチの凛太郎くらいです。ああ、嘆かわしきかな、汝はバカ犬よ。そしてバカ飼い主よ。どうなりますことやら。