凛太郎がいよいよ悪ガキになってきました。ご飯の食べ方も自分勝手で、オシッコ・ウンチへ行くのも気紛れ、はや、反抗期が始まったようです。


凛冽の汗
君たちの作文から シリーズ9 ①

 体育祭、文化祭真っ盛りである。塾の授業にも慌ただしく駆け込んて来る。遅刻寸前である。授業が始まってしばらくすると、目が虚ろになり、こっくりこっくりやり始める者もいる。思う存分楽しむがいい。二度とない中学生時代、友達と仲間と声嗄らして応援合戦だ。ドンドンと太鼓の音が響いて、否が応にも魂が高揚する。フレーフレー赤組ガンバレガンバレ白組……二度とない熱い日々だ。

 そろそろ双葉マークの取れそうな一年生も、先輩と一緒に頑張っている。全校生徒で踊る種目の練習を、上級生のリーダーに教えられながら取り組んでいる名倉◯◯さん(長岡校中一)は、もどかしい思いを作文に綴る。

 「リーダーは一生懸命教えてくれる。もちろん私もリーダーに言われた通りにして練習しようとする。早く覚える人もいれば、なかなか覚えられない人もいる。私は何度言われてもスムーズにいかなか方だ。だから、リーダーも最初は一つひとつ丁寧に教えてくれるが、私があまりにも覚えが悪いのでじれったく、腹立たしくなってくるのか、少し怒った調子になってしまう。そうなったら、折角教えてくれていても全然わからない、『また怒らはった』という思いと『もっとしっかり覚えられたらなあ』という思いが同時にする。そして『もっと分かりやすく教えてくれたら覚えられるのに』『しっかり教えてくれないから覚えられないんだ』と思うようになる。学校での練習だけでは不十分なので、家へ帰ってから、大体のことを思い出して練習した。

 はじめはゆっくり、そしてだんだんスピードをつけ、一通りは出来るようになるまで練習した。出来るようになったとき、今までの私の考えが間違っていたということに気づいた。リーダーが分かりやすく教えてくれれば出来るようになるのではない。自分が頑張らないと出来るようにはならないのだ。リーダーが悪いのではない。その時に頑張らなかった自分がいけなかったのだ。そのことに初めて気がついた時、これからは自分の力で何事にも挑戦しようと思った。」

 聡明な少女である。心の成長も驚くほど早いに違いない。あと一年して彼女が二年生の後半になったとき、どんな作文を書いているだろう。自身の経験を通して、自身で物事に気づいていく、そんな在り方を自家薬籠中のものにしているだろうか。そう言えば、急速な中学時代の成長の節目でもある二年生は、いかにも悩み多き年頃である。


 次回はその二年生の、そして次々回は三年生の作文を紹介して、成人してからの十年にもあたる中学時代の一年間の濃縮された時間を見てもらいましょう。まさに、凛太郎も同じなのですね。凛太郎は今、六ヶ月。人間なら十歳から十二歳にあたります。居ました居ました、凛太郎みたいな中一生が。意気がって、生意気な少年がいましたよ。