可愛いのです。可愛いから叱らなくてはいけないのです。抱き締めたり、お尻を叩いたり、ペロペロしたり、引綱を激しく引っ張って転がしたり、そんなシーソーゲームばかりしています。唸ることにはもう慣れましたが……。
「後輩へ」の最終回です。さらに次回・次々回は、悩みシリーズ最終回で、「クラブ」のことをまとめてみます。
「ぼくが後輩に言いたいことは、一日一日を大切にしてほしいということ。どんなことでもいいし、力いっぱい頑張ってほしい。ここに来てるかぎり勉強はしっかりやってほしいけど、もっと大切なことを学んでいってほしいと思う。ぼくも大切なことを学んだ。日進最終回にもらった寄せ書きに書いてあった先生の言葉『人を愛せよ、己を愛せよ』は本当にいい言葉だ。受験に向かって頑張っていても、絶対、忘れてはいけない言葉だと思う。受験したら落ちるか受かるかどっちかだ。浮かればいいが、落ちてもまた頑張ってほしい。受かっても大切なものを忘れてしまうより落ちても人を愛し、人の痛みがわかる人間になったほうがずっといいと思う。」(五条校・藤重◯◯)
「みんな、自分の目標に向かって努力し、頑張ってほしいと思うけど、自分のことばかり考えずに、一緒に頑張ってる友達のことも考えて、みんなで精一杯やってほしい。勉強ができるのもいいけれど、他人のことを考えられる、思いやりのある人になることがいちばんだと思う。もし受験勉強がつらくなっても、苦しいのは自分だけではない、みんなも同じように頑張ってるんだと思って乗りきってほしい。ぼくもそう思って頑張ってきた。人生は楽あれば苦あり。いやなこと、不安なことに負けず、栄光に向かって進んでほしい。」(五条校・打越◯◯)
「兄ちゃんは、大きな口たたける人間やないけど、これだけは言えるぞ。学力なんかなんぼついてもしゃあない。人間味のある人になれよ。なんぼええ大学行って、ええ会社入っても、最後に幸せになれんのは、思いやりと優しさと愛を持った人間だけやぞ。先生もそない言うてるやろ。見とれよ、兄ちゃんは頑張るで。」(五条校・柳瀬◯◯)
「『仲間を大切にしなさい』と言いたい。『受験戦争』なんて言葉があるけど、友達を足蹴にしてまで合格しても、きっと後味が悪いにちがいない。むしろ、友達を大切にし、一緒に励まし合い、協力し合って、見事に合格したとき、『よかったね』『おめでとう』とたたえ合えたなら、その瞬間、今までの苦労が消え、頑張ってよかったと思えるだろう。友達を、仲間を大切にして、こつこつと勉強してほしい。『友情は喜びを二倍にし、悲しみを半分にする』」(五条校・坂本◯◯)
先生にはもう、何のことばもない。ただ、かれらに「ありがとう」と心こめて言おう。そして、こんなにもすばらしい先輩の後に続く君たちもまた、「大切なこと」「大切なもの」をよく知っていて、身をもって示してくれるすばらしい生徒であることを、誇らしい思いでここに書き記すことができる。
さあ、新学年、新学期が始まった。胸張り、唇ひき結び、瞳をキラキラ輝かせて一歩一歩前進しよう。
私もそうします。この凛太郎のつぶらな瞳に誓って、唇ひき結んで頑張っていきます。せやけど、しんどいなあ、負けん気の強そうな顔してますでしょ。
