今日は日曜日で、一日家の事をしていました。凛太郎は、そばで暇そうに見ています。ひょとした拍子に凛太郎の方へ目をやると、大きくなったなあと驚きました。間もなく生後3ヶ月。少なくとも十センチは、背が伸びました。
受験期を迎えて、それまで遊びほうけていた学校の級友たちの小賢しく、薄汚い変貌に、中三生のM君は、登校拒否までして強く抗議する。
「……僕は学校が嫌いになった。一、二年生の間、信じて疑うことのなかった友情や愛というものが、全くの大嘘であり、ガラクタに過ぎないと思うようになった。そしてそんな言葉を耳にすると、虫酸が走るようになった。いつしか僕は外出することすらいやな、内向的な中学生になっていた。塾だってその頃に嫌気がさしてきたのである。」
先生はM君と会って話をした。先生自身の来し方を包み隠さず話し、人の世の清も濁も彼にわかってもらおうとした。やがて彼は好転する。殻から這い出して、敢然と入試に挑んでくれた。
五条校中三の三宅◯◯子さんは、逆に次のように語っている。それは先生が、心を開いて親友を持て、人を信じよとM君に言ったことと、期せずして同趣旨のことであった。
「……いや、先生に対してだけじゃなく、自分以外の人間に対して本当に心を開いたことがないと思います。それなのに私はいつも、親友と呼べる友が欲しいと思ってきました。自分勝手ですよね。自分から心を開いていかなければ、本当の友なんかできないのに。人を信頼するっていうことって、とっても難しいことですよね。でもとっても大切なことなのですよね。」
山科校中一の鈴木◯子さんもこんなふうに書いている。
「……その頃は、本当に毎日、体がだるくて、しんどくてたまらなかった。だけど、なぜかそのとき、友達の姿を見て私は励まされ、今のように明朗になれたのだと思う。しんどいのはみんな同じなんやから、私もがんばらなければ、と思い始めたのも、多分その頃であろう。」
勉強の話が友情のことになって、途中で主題が入れ換わってしまったと思うかい。そんなことはないんだよ。この塾は、次回取り上げる坂田君のような人たちが集まって、みんな頑張っている。
実は、気性の激しい柴犬である凛太郎ですが、彼には私とシゲしか庇護者がいません。やがて雄々しく自立していく中学生たちとは同列にできないのです。それが、このブログの大切なポイントなのかもしれません。
