お待たせしました。11時間の留守番大作戦の結果です。なんと!! 凛太郎は賢いのです。ウンチもおしっこもせずに、ちゃんと待っていたのです。玄関のドアを開けると、キョトンとした凛太郎の顔が見えました。ついで、すくっと立ち上がると、身体をバタバタバタとやり始め、ケージを開けてやると、脱兎の如く飛び出しました。そこらじゅう走りまわって、やがてブリブリと・・・しかし、感心、いい子でした。


凛冽の汗

 この春、東京大学に入ったT君(長岡校卒園生)が、先日、手紙をくれた。その一部で、彼はこう書いている。

 「中学の時、私は先生の授業を殆ど理解していませんでした。OさんやI君、W君たちの心からの思いもわかりませんでした。ただ、テストの点ばかりを気にしていて、成績が良いと鼻高々でした。世間知らずの傲慢な人間でした。今ではそれを反省しています。驕りを捨て、できるかぎり誠実に生きようと思います。……」

 兄はうれしかった。ありがたかった。大学生になってもそうして語り続けてくれること、そしてまた、こうして一人、ほんものの人間が生まれたことが。今回の作品のこの部分に、この手紙の一部を引用したことを、T君は喜んでくれると思う。そして君は、その意味に気づいてくれると思う。(注=Oさん、I君、W君…いつも、人の世の愛や哀しみを、作文に綴ってくれた人たち。)

 毎年、中学二年の授業で、兄はこの作品を採りあげる。解説をし、主題を提示して、「李徴とはつまり君だ」、「君の心の中にも虎が居るのだ」という方向を示し、まとめの感想文を書いてもらう。この春卒園した君の先輩たちが二年生のときには、次のような秀作が集まった。次回はその感想文を紹介してみよう。

 さきほどまで、転げまわっていた凛太郎も、ケージに入って穏やかな寝息をたてはじめたようです。朝晩はようやく秋らしくなり、涼しくなりました。お風邪など召さないよう、おやすみなさいませ。