ダムの奏でる

ダムの奏でる

のんびりと、ダムや堰堤をめぐっている記録です

味噌川ダム管理開始30周年記念 点検放流イベント

 2026年5月10日(日)

 主催:水資源機構 木曽川上流ダム総合管理所 味噌川ダム管理所

 共催:木祖村、長野県企業局南信発電管理事務所

 

 見学場所である味噌川ダム直下、奥木曽発電所付近は通行規制されるため、シャトルバス発着所であるこだまの森に朝9時に到着。マニアの方々も含め、すでに多くの方が集っておりました。
 
 快晴五月晴れ天晴! とても気持ち良い天気です。きっと晴れ男晴れ女が大勢いたのでしょう。
 
 イベント内容は、点検放流が11時からと13時30分からの2回、バルブ室見学、奥木曽発電所(長野県企業局)見学でありました。
 
 シャトルバスは9時40分発で味噌川ダム直下へ向かいました。マイクロバス2台、バン1台で50人位はいたでしょう。
 
 ギター演奏の『味噌川ダムの歌』で迎えられました。 堤高140m、堤頂長446.9mのロックフィルダムです。
 受付にて、発電所見学とバルブ室見学の申し込み。
 
 発電所見学はすぐに始まりました。
まず、長野県企業局職員さんによる説明。水車2輪に対し発電機は1基。冬から春は水量が豊富なため2輪で運転。夏から秋は1輪。
 
水車、発電機を向かって右から眺める。  横軸フランシス水車。横軸を見るのは初めてかな。
 
向かって左側から眺める。  結構な騒音でした。「意外と静か」と仰る方もいらっしゃいましたけれど。
 
説明の後は、建屋の周りを眺めてみました。これは自由行動。
奥木曽発電所建屋玄関付近
 
発電所の北東側  ダム湖からの水圧鉄管が入り込む
 
 放流をどのポジションから眺めようか、周囲を歩き回りました。直下の橋の上はすでに立錐の余地なし。橋付近と、400m程下流から望遠で眺めることに。
 11時直前にサイレンが3回鳴り、放流が開始されました。
放流開始
 
 
 
 
 
400m下流へ移動
 
 
 
 
 
 見惚れますねぇ…。あっという間に時は過ぎ、11時20分のバルブ見学集合時刻となりました。ヘルメットを借用。
 
 バルブ室といえば堤体内にあるものと思っており、どこから行くのだろうか? 一旦天端まで上がってエレベータで下りるとか…と想像していましたが、100m程下流にある仮排水路跡のトンネルから入っていくとのことでした。で、どのくらい歩くとか知らされていませんでしたので、「バルブ室って意外と下流にあるんだ。」と暢気なことを考えてしまいました。しかし…
 
バルブ室へ向かって、仮排水路跡のトンネルに入ります。
 
トンネルは続くよ、どこまでも。  昔のTV映画『タイムトンネル』を思い出す。  いつまで歩くんだろう… ひたすら歩く。
途中2回緩やかに折れ、いよいよ行き止まりになった時、先の方から(私は最後尾付近にいました)小さな悲鳴が聞こえました。
 
「この階段を上がります」
 
どれだけ上るんだ? 5階くらいある?
 
 螺旋階段で平衡感覚がおかしくなりつつ滝汗 漸く辿り着いたバルブ室。
デカイ、立派なものです。
 
 
説明をして頂きましたが、頭に入って来ませんでした。
 
それにしても、ここはどこ? と辺りを見回すとこの様な地図が…
[現在地] 沢山歩いてから登るわけだ。堤体内に来ていたのでした。1号仮排水トンネルとかかれた路を通って来たのです。
 
帰りしな、職員さんに訊ねました。
(私)「エレベータはあるのですか?」
(職)「エレベータ無いんです。ちょうどバブル期が終わるころの建設だったので…」
(私)「え、何かあった時にはこの通路を歩いてくるのですか?」
(職)「この通路を車で通ります。重い荷物は、上からクレーンで下ろします。」
 
味噌川ダムにはエレベータが無いという衝撃の事実。驚きました。堤高140mでエレベータなし…
 
ダム下に戻り、見学は終了。シャトルバスに乗って『こだまの森』に戻り、食事。
その後、ダム印を頂きに管理所へ。こちらは通行規制がありませんでしたのでマイカーで向かえました。
時刻はというと、2回目の放流が始まる13時30分少し前。2回目の放流を上から見て行く事にしました。
 
 また、サイレンが3回鳴り
見下ろすのも、圧巻ですね。
 
ここは管理所のベランダ。立入禁止だったのですが、見学者の要望で解放されたらしい(と想像)。
 
この後は、右岸の展望台からダム湖『奥木曽湖』を眺め、味噌川ダムを後にしました。
 
 普段は見る事が出来ない所を幾つも見る事が出来、素晴らしいイベントでした。
 

不破北部防災ダム

 アースダム

 木曽川水系岩手川 岐阜県不破郡垂井町 

訪問日 2026/5/3

 

 打上調整池から北上、約24km、35分程で到着するのが、不破北部防災ダムです。

不破北部防災ダムは、堤高42.5m、堤頂長142m、1985年(昭和60年)竣工の防災ダムです。事業者は岐阜県。管理は垂井町と思われます。ダム湖は『明神湖』。堤高は、アースダムとして国内第13位の高さ。

 ダムサイト右岸に到着し最初に目に入ったのが上流面。「あれ?ここはロックフィルだっけ?」と勘違いした見事なリップラップ。左岸に洪水吐が見えます。防災目的の流水型ダムですので、水位は低い。下流面を眺めると緑色。これはアースダムであると理解しました。下流面には『明神湖』の文字。
 左岸には石碑があります。非常用洪水吐は、ピザの耳のような形をした標準曲線型。しかも大きい。スケボーの練習なんかが出来るかな? 車輪の跡のようなものが見えますが、まさかねぇ…。

 遠目に見ると斜樋の様に見えるのが、常用洪水吐でしょう。近くから見下ろすとシャフトはありませんでした。
 洪水吐導流部は暫く緩やかに進んでから急降下する形。階段があって、この急降下するポイントまで見に行く事が出来ました。左岸の端に管理棟があります。

 次は、ダム下へ。橋から見上げた下流面は見事なものでした。カッコいい。左岸の地山に洪水吐導流部が設けられているのが良く分かります。それにしても立派です。

 暫し見惚れていましたが、天候が怪しくなってきたので、本日のダムめぐりは終了し、送迎集合場所へと向かいました。
 
ダム下からの眺め
 
洪水吐導流部  立派!
 
右岸からの下流面
 
右岸からの天端
 
右岸脇からの上流面
 
右岸からの上流面  パッと見、ロックフィルダムでしょう
 
下流を『神』の上から眺める
 
ダム湖『明神湖』を望む
 
左岸からの下流面
 
左岸からの天端
 
左岸脇からの上流面
 
左岸からの上流面
 
標準曲線型洪水吐
 
洪水吐導流部
 
洪水吐導流部の急降下するところ
 
取水設備の斜樋のように見えますが、常用洪水吐となります
 
常用洪水吐を見下ろす  シャフトはありません
 
石碑
 
石碑の裏側  ダムの概要が記されている
 
管理棟

打上調整池

 ゾーン型アースダム

 木曽川水系東谷川 岐阜県大垣市 

訪問日 2022/5/4、2026/5/3

 

 打上調整池は、堤高29.7m、堤頂長140m、1987年(昭和62年)竣工のかんがい、上水道、工業用水を目的とした多目的ダムです。管理は水資源機構。ダム湖は『水嶺湖』。
 打上調整池は牧田川取水工より取水し、牧田川沿岸の農地への給水と、三重用水においては年間1000万㎥を限度として、県境、分水嶺を越え、中里ダムへ導水しています。
 隣接して日本昭和音楽村があり、中里ダムと打上調整池のダムカードはこちらで配布されています。
 
[2026.5.3の訪問]
 4年前は中里ダムのダムカードを頂きに訪れ、池を眺め「取水塔があるなぁ」なんて暢気なことを呟いていました。今回は、じっくり見ていくのです。

 駐車場に到着し、天端の方を眺めて「どうして前回気付かなかったかねぇ」なんて思っていると、係員と思しき方が赤いコーンを持って歩いて行きます。天端の入口に着くと、コーンとバーを置いて柵を作ってしまったのです。せっかく来たのに天端立禁とは殺生な!と思いつつ、係員さんの所に行って徒歩でも立入禁止なのかと尋ねました。すると、「天端までのエリアを駐車場にするので、車が行かないようにするため」とのことで徒歩の立入りはOKでした。「柵を越えて池に入ると、監視カメラがあるので警察が来ますよ。」とも言われましたけれど。

 さて、それでは天端を歩きます。下流面は大き目の段々になっていて、アースダムの下流面としては変わった形をしています。きれいに手入れされ、さすが水資源機構様です。三重用水の説明板がありますが、かなり色褪せて読み難い。説明板の図によれば、池に見えている取水塔から取水した水は、牧田川へ戻って行きます。中里ダムへ導水する取水塔は、奥の方にあり見えるのか不明。
 洪水吐は右岸にあり、導流部の下を見ると取水塔からの水路が合流しているようです。左岸へ進むと取水塔管理橋の奥に、牧田川取水工からの流入口。導水トンネルには『打上トンネル』の銘板。
 右岸の駐車場の脇には『水嶺湖』の石碑と桑原久富翁之像。
 お終いは、江口夜詩記念館受付にて、ダムカードと中里ダムのダム印を頂きました。

 漸く見る事が出来た打上調整池は、見所が沢山ありました。取水塔だけ見て、見て来たなんて言っちゃダメですね。
 
右岸からの下流面
 
右岸脇から下流面を見下ろす
 
右岸からの天端  コーンが置かれたときは立禁か?と焦った
 
右岸からの上流面
 
下流を眺める
 
ダム湖『水嶺湖』を望む
 
左岸脇から下流面を見下ろす
 
左岸からの天端
 
左岸から上流面
 
自由越流式の洪水吐
 
洪水吐導流部を見下ろす  金網からスマホで撮影
 
洪水吐導流部の下  取水塔からの水路が合流
 
取水塔
 
牧田導水路からの流入
 
牧田導水路の打上トンネル
 
水利使用標識  年を取ってくると、物が二重に見えていけません…
 
『水嶺湖』石碑
 
桑原久富翁之像
 
説明板
 
ダム下へ通じる道は、ここで立入禁止
 
[2022.5.4の訪問]
 中里ダムを見た後、ダムカードの配布は、少し離れた日本昭和音楽村の事務所でもしている(中里ダムではしていない)ということで、向かいました。
 日本昭和音楽村の脇には水嶺湖という湖があり、取水塔の様なものが見えました。なんとなく写真は撮っていました。
 ダムカードを頂けるという事務所に行き、「中里ダムのダムカードを下さい」とお願いすると、「打上ダムのは要りますか?」と聞かれます。行っていないけど、頂けるのならということで頂きました。
 江口夜詩記念館も見学して、やっぱり音楽はいいなぁ、なんて思いながら帰ったのでありました。
 さて、後日ネット検索をしているうちにDamMapsというダムを表示したWeb地図があることを知り、眺めていますと中里ダムの傍にダムが表示されています。「あの日、地図で検索して近くにダムは無かったはずなのに」と思い、見てみますと「打上調整池」と出てきました。。。
 あらら  名称が調整池となっていますが、中里ダムと同じくアースダムです。
 「行っていない」ではなく、「来ていた」のでした。
ということに、後で気付きました。
 ダムを見に行ったつもりで行っていないお間抜けな話でした。やっぱり予習は必要です。
 

ダム湖は『水嶺湖』  「取水塔があるなぁ」と、ぼーっと写真を撮っていました
 

取水塔を望遠で  写真はこの2枚のみ
 
というわけでダムカードです  全体はこのようなダムでした
 

日本昭和音楽村の江口夜詩記念館  こちらの事務所でダムカードを配布していました