はじめに

 「高山正之『変見自在 中国は2020年で終わる』(新潮社)」を読み始めた。『あのソ連でも「72年間」つぶれた・・・ついに、あの傍若無人国家がその72年目を迎える』と、辛辣激辛の高山節が始まる。高山さんの旧著「アメリカと中国は偉そうに嘘をつく」を読み終えての新刊を前に、「武漢肺炎、中国政府市を封鎖」「アメリカ中国全土渡航禁止に、湖北省滞在外国人入国拒否」「日本政府指定感染症前倒し」との報道に、「傍若無人国家・中国」の終わりの始まりを見る思いがする。

 わたしは、2002年から7年間、中国北京,厦門で留学生三か月、残りを中国企業勤務で過ごした。台湾人中国人の旧知も多い。米中経済戦争,香港大騒乱,台湾・蔡英文大勝利を経ての「武漢肺炎・中国大騒乱」,その2020年を考えてみる。

(DHCテレビ・虎ノ門ニュースより)

なぜ武漢?「武漢国立生物安全実験室」の存在・・・ウイルス流出元か??

 湖南省武漢市は長江のほとり、黄鶴楼と辛亥革命が始まった武昌蜂起の歴史の街であり大学と自動車を中心とした文教・産業都市でもある。武漢三鎮といわれる武昌,漢口,漢陽の複合都市で在来線には武漢駅はなく、わたしが上海から降り立ったのは「武昌駅」だった。

 その武漢市で新型コロナウイルスの感染源となった生鮮市場「武漢華南海鮮卸売市場」には、ウイルスが「ヘビからヒトへ」感染した可能性が高いとされる野生動物のほか、多くの野生動物や希少生物が食用として売買されているようだ。

 その生鮮市場の南方20マイルにところにある「武漢国立生物安全実験室」の存在が注目されている。

(英デイリーメイル紙より)

  その生鮮市場の南方20マイルにところにある「武漢国立生物安全実験室」の存在が注目されている。20181月、SARSやエボラ出血熱ウィルスなど危険な病原体を研究する中国唯一の実験室で、武漢ウィルス学研究所内に開設されたもの。

 『専門家は現在800人以上が感染している新型コロナウィルスは動物の体内で突然変異し、武漢の海鮮市場で人感染をし得る状況となったと指摘している。市場における動物と人の接触によってウィルスが突然変異したものと専門家はみている。発生源とされる武漢華南海鮮卸売市場は同実験室から20マイル(約32キロ)の距離にあるが、同実験室からウィルスが流出したかは判明していない。』(英デイリーメイル紙)との情報がある。

 つづきで「流出,拡大要因は、「中国的」気質と超貧困層」「暴動・内戦の可能性も、存在しない「中華民族」」と、考えてみます。