921日(日)

李登輝元総統講演会を聴きに行く。李登輝学校同期

生と靖國神社に集合、宮城,新潟,静岡,埼玉に、わた

しが福島からと同期5名にゲスト2名を加え総勢7

名だ。それぞれが、社殿に参拝し境内休憩所で遅い昼

食。会場・大手町サンケイプラザに移動し、喫茶店に

陣取り18:00開会まで「憂国談義」。「日本が憎いNHK

や「捏造の朝日新聞」などなど、話題は尽きない。

会場は定員600名と、大阪に比べやや狭く予約は満

席。席の予約を忘れた埼玉からの一人は、係員に入場

を懇願したが、「キャンセル待ちが50人いて無理」と

言われ、やむなく帰路に。

定刻、李登輝先生は91歳とは思えない元気で張り

のあるお声で講演を始める。

『戦力を保持することは即ち戦争をすることではな

い!日本は憲法を改定すべき!』

【日台友好】李登輝元総統来日特集Part1[桜H26/9/23]

https://www.youtube.com/watch?v=501y5IK1VJA

(・・・講演内容を一部文字起こし。詳細動画参照。)



国防を委ねる主体が存在しない以上、各国は武力を

保持してその存立を保つほかに選択はないのは明白

です。それぞれの国家が軍を保持し国益を主張する国

際政治の現実において、法の支配とか正義を訴えても

意味はないのです。日本が生き延びるには、どうすべ

きか。いかにどう国を守っていくか。たくさんの問題

があります。このような中で国の根幹をなす憲法にお

いて戦力を保持しないということを規定しているこ

とは、自らの生存を放棄している、もしくは他者の手

に委ねていると、とられかねません。戦力を保持する

こと、すなわち戦争をするということではありません。

この言葉、大事です。(原稿を指さし、キッとして厳

しい表情で繰り返し強調する)日本では「国が戦力を

持つことは、戦争をすること」などと言う人が多い。

混沌とした国際社会の中で、いじめられないために、

自分の身を自分で守る、戦力を保持することは必要不

可欠であり国際社会共通の認識です。

そのとき一番大切なのは指導者ですよ。指導者の一

存に、国民を幸福にするか否かが、かかっています。

わたしの総統在任中にも軍備の拡充に気を配りまし

た。台湾の存在を維持するためには国を守る人民を大

切にすることは総統の責任である。自分の国は自分で

守らなければならないという原則を知っています。


いま指導国家がなくなってきた。米国の国力低下に

より、中国は米国にアジアを安定させる力の余裕がな

いことを見抜いている。アメリカは日本をこれ以上支

持して行く力を失っています。正直に言えば、日本が

アメリカに頼る以上にアメリカは日本に頼ろうとし

ています。日本が志を持って行動することが不可欠で

す。誇りと自信、これが日本人が持つ日本精神、これ

に待たなければなりません。

 今の日本はGゼロの社会で岐路に立っています。日

本はどこに向かって行くか、希望の目標はどこにおく

か、どいうことをやるべきか、という状態に置かれて

います。(日本が志を持って行動することが)、より一

層アジアの平和と安定につながり、日本と台湾のさら

によい関係をもたらすでしょう。

 日本と台湾は運命共同体です。日本が良くなれば、

台湾も良くなり、その反対も然りです。日本が真の

自立した国家として歩むことを心より期待して、

わたしの話を終わります。



「日本人全体を叱咤激励」、しかし報道は??

 以上の日本人全員に懇切丁寧に「国のあり方」を説

く李登輝先生の講演内容の報道は、産経新聞の概略の

み。「みなさまのNHK」なら、NHK特集「李登輝元総統」

で報じてもよい話題だが、報道は目につかない程度。

やはり、「中韓さまのNHK」のようだ。