台湾野球映画「KANO」に拍手鳴り止まず...

9回大阪アジアン映画祭、台湾野球映画「KANO」に

拍手鳴り止まず、監督ら感無量

2014310日、「大阪発。日本全国、そしてア

ジアへ!」をテーマに、第9回大阪アジアン映画祭(3

716日)が大阪で開かれている。初日の7日は

台湾の野球映画「KANO」がオープニング作品として

海外初上映。上映後は観客総立ちのスタンディング

オベーションとなり、台湾から駆けつけた出演者ら

に温かい拍手が送られた。


KANO」は日本統治時代の1931年、台湾代表とし

て夏の甲子園に出場し、準優勝した嘉義農林学校(嘉

農=かのう)野球部の実話をもとに描く。


この日は近藤監督の孫も客席で鑑賞した。3時間の

上映後は、観客が総立ちとなってスタンディングオベ

ーション。拍手はいつまでも鳴り止まず、監督らが

再び壇上に登場し、感無量の表情で場内を見渡した。

さらに一同はロビーに一列で並び、観客一人一人と

握手を交わし、笑顔で感謝の言葉を伝えていた。



トヨタの感動広告「台湾精神を断固支持する!」

台湾映画「KANO」が二月二十七日に本国で封切ら

れ大ヒット上映中だが、内容が日本にも深く関わるた

め、日本でもメディアが関心を寄せている。NHKも

初日の模様を次のように詳報した。

―――この映画「KANO」は、台湾が日本統治下に

あった1931年に、今の高校に当たる「嘉義農林」

の野球部が甲子園に出場し、本土の学校を次々と破っ

て準優勝を果たした実話を基にした台湾映画で、27

日から、台湾全土で公開が始まりました。


―――このうち、映画のロケ地となっていた南部の高

雄市では、27日夜、野球部の監督役を演じた俳優の

永瀬正敏さんらが出席して上映会が行われ、会場の野

球場にはおよそ8000人の観客が詰めかけました。


―――当時の「嘉義農林」の野球部は、日本人と漢族

の台湾人、それに先住民という3つの民族の選手の混

成チームだったのが特徴で、映画では、民族が違う選

手たちが一丸となって勝利を目指す姿が描かれてい

ます。


―――映画は、埋もれていた歴史に光を当てた作品

だとして台湾で大きな注目を集めていて、訪れた観

客は「日本統治時代に甲子園で活躍した台湾のチー

ムがあったと知って誇らしく思い、映画を観に来ま

した」などと話していました。


もともと弱小だった嘉義農林の野球部が厳しい訓練

に耐え、ついに「甲子園に出場し、本土の学校を次々

と破って準優勝を果たした」ことは大変なことだった

のだ。だから日本でも当時「カギノーリン」の名は全

国に轟き渡り、その活躍ぶりは今でも語り継がれてい

る。


こうした台湾人の頑張りの精神、そして台湾の誇り

、栄光を描いた作品であるため、大変な人気を呼んで

いるのだろう。


封切り前、チケットのプレゼントキャンペーンを行っ

たのだが、そのポスターには「TOYOTA力挺台

湾精神!」(トヨタは台湾精神を断固支持する!)

あったのだ。

しかし日本の多くの大企業が中国に尻尾を振っている

中、または一般国民が台湾人の心の声にあまり関心を

示さない状況の下、何か「日本の良心」を代表するよ

うな文言とも思われ、日本国民の一人としてたいへん

嬉しくなった。

ブログ「台湾は日本の生命線!」より転載。