大東亜戦争』
「もっと日本が好きになる・親子で読む近現代史シ
リーズ」「侵略の世界史を変えた大東亜戦争の真実」
とサブタイトルにあり、台湾,ラオス1953,ビルマ
1948,ベトナム1976,カンボジア1953,シンガポール
1957,フィリピン1946,インドネシア1949,パプアニ
ューギニア1975と東南アジア各国の国旗と独立年が
表紙にある。残念ながら台湾国旗は中華民国であり独
立年はない。
「はじめに」として『今から、ちょうど六十八年前
に、日本が連合国に降伏したあと、日本人と同じ有色
人種の独立国家がアジアやアフリカにたくさん誕生
した・・・、わが国の学校では、いまだにアジアと
アフリカの独立と発展に影響を与えた日清戦争、日
露戦争、大東亜戦争の姿を子供たちに正しく教えて
いない。
日本では、毎年夏になると、戦前の日本や大東亜戦
争を悪者にした番組をさかんに放送するが、その見
方は、とても正しい姿を伝えたものとはいえない』
とあり、『15世紀、イタリアの航海者コロンブスに
よるアメリカ大陸の発見は、白人を中心とした西欧
列強の世界支配の始まりであった』と下記の目次の
ように『「大航海時代」は「大侵略時代」』から始ま
る。
<本書の目次>
第一章 西欧列強の世界支配はこうして始まった
一 西欧列強による植民地支配の始まり
──「大航海時代」は「大侵略時代」?
二 西欧列強による南アメリカ大陸の侵略
──奴隷貿易とスペインの「征服者」たち
第二章アジアを侵略した西欧列強と日本の明治維新
一 西欧列強によるアジア侵略の始まり
二 西欧列強のアジア侵略に対抗した日本
三 朝鮮を清国の支配から独立させた日清戦争
四 朝鮮をロシアの侵略から守った日露戦争
──日露戦争の勝利で、世界を驚かせたアジアの
小国・日本
第三章 アジアの解放と独立を助けた大東亜戦争
一 日本はなぜ大東亜戦争に突入したのか
二 大東亜戦争とアジアの解放
三 アジアの各地に独立義勇軍をつくった日本軍
四 日本軍政と興亜訓練所の開設
──アジアの青年たちへの教育と訓練がアジアの未来を
つくった
五 大東亜会議の開催
──東京に集まったアジア各国のリーダーたち
六 日本の敗戦
──ミッドウェー海戦の失敗と、神風特攻隊の戦果
七 インドを独立に導いたインパール作戦
──自由と独立のために立ち上がった人々
八 アジアの独立戦争に参加した日本兵
──戦後も、アジア解放のために戦った日本兵たち
第四章 侵略の世界史を変えた大東亜戦争
一 大東亜戦争の世界史的意義とは何か
二 大東亜戦争の真の勝利国は日本である
──「アジアの独立」を勝ちとった大東亜戦争
と、日本人の立場に立った近現代史が、平易に淡々
と述べられている。まさしく親子で,祖父と孫で読み
たい「日本人の近現代史」の教科書。みんなで読みた
い一冊です。
戦争肯定論』
『大東亜戦争』、この言葉が昭和20年に占領軍から使用禁止となり、日本の歴史教科書で使われるこ
とがなかった。アメリカの都合で「太平洋戦争」と呼
ばされて68年、わたしたちの世代は『大東亜戦争』
とその意義を知らない。この本で、おさらいしたい
ものです。わたし自身は、昭和43年ころ『林房雄・
大東亜戦争肯定論』を、ある先輩から「おまえは読め」
と勧められ、この世界に迷い込んで45年になる。こ
の2年後の昭和45年、林房雄と日本浪漫派同門の三
島由紀夫が「憲法を改正しなければ自衛隊への命令は
アメリカから来る」と自決した。『大東亜戦争』に精
通した男の血を吐く想いを、『大東亜戦争』に無知な
大多数の日本人は無視した。
45年後の平成25年、「日本を取り戻す」意思表示
の安倍首相に日本のマスコミ,中国,韓国は足並みを
そろえて「右傾化」呼ばわりし、「反日」対「日本」
の情報戦争が始まっている。そろそろ多くの日本人が、
本書『日本とアジアの大東亜戦争』を読んで、日本を
取り戻したいと思う秋です。