「吹奏楽コンクールが終わって1ヵ月も経つのに、まだDVDが届かない・・・いったいいつ届くの!?」

 

コンクールのDVDを買ったのになかなか届かないと、待ち遠しく思うのと同時に少し不安になってきますよね。

 

そこで今回は、吹奏楽コンクールのDVDがいつ届くのかについて、現職のDVD業者である私がお答えします。

 

 

 

 

吹奏楽コンクールのDVDはいつ届く?

DVDが届く時期については、コンクール終了日から数えておおよそ4週間から10週間くらいが目安です。

 

「4週間から10週間って幅ありすぎやろ!」と思いましたよね?(^ ^;)

 

じつはDVDの完成時期については、業者ごとに大きく異なるため正確にはわからないというのが正直なところです。

 

また、同じ業者であっても4週間で届く場合もあれば10週間かかる場合もあります。

 

なぜこれほど開きがあるのか、そしてどういう場合に早く届くのかについて順番に説明していきます。

 

 

お届け日数に幅がある理由

まず我々DVD業者は、コンクールを撮影するにあたり1日分だけを撮影しているわけではありません。

年度にもよりますが、5~10日分の日数をぶっとおしで撮影することがほとんどです。

 

10日間撮影すれば当然編集も10日分おこなうわけですが、DVD業者の多くは小規模企業ですので、編集者は10人もおりません。

 

ですので撮影1日目の映像から順々に編集していくわけですが、そうすると撮影後半の映像の編集にとりかかれるのは1カ月以上あとになるわけです。

 

【編集の進め方のイメージ】

Aさん:1日目を編集⇒終わり次第5日目を編集⇒終わり次第9日目を編集

Bさん:2日目を編集⇒終わり次第6日目を編集⇒終わり次第9日目を編集

Cさん:3日目を編集⇒終わり次第7日目を編集⇒終わり次第10日目を編集

Dさん:4日目を編集⇒終わり次第8日目を編集⇒終わり次第10日目を編集

 

そのため、撮影前半のぶんのDVDは4週間くらいで完成するのに対し、撮影後半のぶんのDVDが完成するのは8週間後くらいになります。

 

これが、お届け日数に幅がある理由です。

 

 

納品が早い業者の特徴

納品が早い業者の特徴は主に3つです。

 

1.担当日数が少ない

2.カメラ台数が少ない

3.事前にスコアリーディングしている

 

これらの特徴に多くあてはまるほど、納品も早い傾向があります。

順番にご説明していきます。

 

 

1.担当日数が少ない

前述のとおり、納品が遅くなるのは「編集者不足により編集にとりかかれる時期が遅れるから」というのが主な理由です。

 

逆に言えば、撮影を担当した日数が少なければ編集者不足にもならないので、わりと早くすべてのDVDが完成します。

 

とはいっても、どの業者が何日分の撮影を担当しているかは公表されていないので、DVD業者に直接聞く以外に知るすべはありません(^ ^;)

 

 

2.カメラ台数が少ない

収録に使ったカメラの台数が少なければ、編集作業が早く終わるのでお届けも早くなります。

 

撮影に使うカメラの台数は業者によって異なり、4台で撮影する業者もあれば、7台以上のカメラを使う業者もあります。

 

コンクール当日の会場内をみまわして、カメラマンのついているカメラが2台くらいしか無いようであれば、DVDも早く届くかもしれません。

 

 

3.事前にスコアリーディングしている

事前に楽譜を読んでカット割りを作っている業者であれば、編集が早く終わるのでお届けも早くなります。

 

スコアリーディングされているかどうかの見分け方ですが、会場の入り口付近でクオリティの高い中継映像を流しているような業者であれば、事前にスコアリーディングしている可能性大です。

(※今年はコロナの影響で中継はやっていないと思いますが)

 

もしくは顧問の先生に、業者に楽譜を送ったか確認してみるのもアリですね。

 

スコアリーディングしている業者はお届けが早い上にクオリティも高いので、もし担当してもらえたら喜びましょう(^_^)/