年度末の定期演奏会に向けて準備している吹奏楽部の皆さん!
ポップスステージでどんな演出をしようか迷っていませんか?
今回はそんな吹奏楽部の皆さんのために、ビデオ業者として定期演奏会を100公演以上見てきた私が、実際にあった演出を7つご紹介します!
1.振り付けしながら演奏する
ポップスステージと言えば振り付け!といってもいいくらい定番の演出ですね。
演奏しながら楽器を高く持ち上げたり、体を揺らしたり、左右に足踏みしたり…
クラシックステージからの真面目な雰囲気を一気に変えるにはもってこいの演出です。
ただ、あまりに定番化しているため、凝った振り付けを考えてもあまり新鮮味が感じられないのがデメリットです(^ ^;)
2.演奏に合わせて前でダンス
これも振り付けと並んで定番の演出です。
2・3年生が演奏して、1年生がダンスするのが一般的かと思います。
自分たちでダンスを考えると微妙な出来になりがちですので、ももクロやAKB48のようなプロのダンスをコピーするのが無難でしょう。
もしくは校内にダンスの上手い人がいるなら、ゲスト出演してもらうとめっちゃ盛り上がります!
逆に、ダンスのクオリティが低かったり、恥ずかしそうに踊っていたりすると見るに堪えないので注意しましょう。
3.演奏をバックに歌う
歌の上手い部員が多いなら、演奏をバックにカラオケや合唱をするのもアリです。
多くの人はふだん歌入りの音楽しか聞かないため、歌がないというだけで吹奏楽曲を嫌厭しがちですが、歌が入ればほぼ全員興味をもってくれるでしょう。
部員以外にも軽音楽部とコラボしたり、先生に歌わせたりするとめちゃくちゃ盛り上がります!
逆に、たいして上手くない人に歌わせると客席が気まずい空気になるので注意しましょう。
4.音楽番組仕立てで演奏する
司会進行役をたてて、紅白歌合戦やMステのような感じで進めていく演出です。
紅白歌合戦仕立てで「昭和の曲vs平成の曲」のようにすると、子どもから大人まで全員が楽しめるステージになるのでオススメです。
校内向けの演奏会なら、Mステ仕立てで流行りの曲をガンガン演奏していくのもよいでしょう。
普通に演奏するだけでなく、2と3で紹介したように歌とダンスを取り入れるとより音楽番組らしくなって盛り上がります。
5.バラエティ番組を再現する
ドリフや笑点などのバラエティ番組を再現したネタをやって、合間のBGM(笑点のテーマなど)を吹奏楽で演奏するような感じです。
演奏が完全にオマケ扱いなので「吹奏楽部としてどうなの?」という感じもしますが、音楽に興味のない人でも楽しめるという意味ではアリです。
私もこの演出を2回見たことがありますが、高齢者には意外とウケていました。
校内向けの演奏会の場合はたぶんスベるのでやめた方が無難です。
6.音楽劇
演劇と演奏を交えながら、30分ほどかけて一つの物語を上演します。
演劇の完成度次第では、おそらくもっとも印象に残る演出といえるでしょう。
私は100公演以上の定演を見てきましたが、完成度が高かった音楽劇は今でもハッキリと記憶に残っています。
物語はオリジナルでもいいですが、ジブリやディズニーなどの有名作品を使った方がハイクオリティに仕上がるのでオススメです。
オリジナル作品の場合、シーンに合った曲を自分たちで考えて選ばないといけませんが、有名作品なら「アナと雪の女王ハイライト」「となりのトトロハイライト」などの楽曲が既に用意されていますからね。
あとはシーンに合わせてハイライトを細切れに演奏していけば、ビックリするほど完成度の高い作品が出来上がります。
7.スライドショー上映
演奏している曲に関連するスライドショーをスクリーンに上映する演出です。
たとえば、「紅蓮華」を演奏しながら鬼滅の刃のハイライトを上映するようなイメージですね。
手軽なわりに演出効果は高く、音楽と映像がうまくマッチすれば大きな感動を生むことができます。
また、他の演出は失敗したときに客席がシラケる恐れがありますが、スライドショー上映は失敗してもダメージがほぼないので、もっとも使い勝手のいい演出といえるのではないでしょうか。
デメリットとしては、スクリーン上映をするにあたり会場を暗くする必要があるため、譜面を暗譜しなければならないことくらいです。