●年金申請に問題。重慶日本領事館へ。       2011年6月6日 | 中国雲南省大理古城滞在記パートⅡ

中国雲南省大理古城滞在記パートⅡ

2010年5月15日大理古城にやって来てまる6年が経ち7年目に入った。6月から年金が全額支給となる、長い事待ちに待った。そして再び旅人になれる可能性が現実味を帯びてきた。新しいステージに入るのだ。さあこれからの展望を楽しみながら描こう。

ラオスから帰り学生達と楽しい大理生活をスタートさせ寿司作りの準備を始めていた頃、日本の年金事務所に送っていた書類が「添付書類不備・記入もれ」で戻ってきてしまった。


確かに記入漏れはあった。区役所から戸籍謄本を取り寄せるまでは問題なく進んだのだが、社会年金事務所に申請書類を出す時はこちらでの生活がかなり多忙で不注意を起こした。

だが添付書類不備の書類とは在留証明(日本領事館発行のもの)だが、私の記憶では日本出国前に年金事務所に詳しく聞きに行った時にその事の確かな説明を受けていない気がする。受けていればメモがある筈だから。「年金の支払いを受ける者に関する事項」と言う書類がありそこに住所と電話番号を書く欄があった。あたかもそれで代用されるかのような私は印象を持たされた。


これが戻ってきた書類。
中国雲南省大理古城滞在記-戻った書類


だが区役所からの戸籍謄本取り寄せでも現地住所の確認できるものと言う記載があり念のため古城派出所で発行を受けた「外国人宿泊登記証」で良いのか日本の友人に電話で問い合わせてもらった。区役所そして社会年金事務所にも。その結果区役所では問題なかった。

さらに年金事務所でも係官は「それがあれば更に良いのではないか」と言う多少曖昧な返答を受けた。そしてはっきり言えるのは日本領事館発行の「在留証明」が必須うと言う返答はなかった。ただ曖昧な対応だったので友人は他の社会年金事務所にも問い合わせてくれてたが同様な主旨だった。それで書類を一式送付した。


日本に送付した申請書類。
中国雲南省大理古城滞在記-送付した書類


だから当然返送されてきた。確かに日本を出る前にもっと突っ込み確認してくれば良かったのかも知れない。だが私には初めての事で専門家の言う事を鵜呑みにするしかない。それでも気になり再度確認をしている。

私は珍しく怒りまた呆れた。また日本の友人も。それで再確認のため友人が年金事務所に電話した。するとその係官が丁度電話に出て私の件も知っていて誤りを認め謝罪したという事だ。そしてやはり日本領事館発行の在留証明が必須うとの事だった。


これも戻ってきた書類だが、私には関係なさそう。
中国雲南省大理古城滞在記-戻った書類租税


私にとっては年金が振り込まれるかどうかは死活問題だ。年金が振込まれるまでの生活費以外の予備費は極めて少ない。だが雲南省を管轄する重慶の日本総領事館へ行かねばならない。在留証明を発行してもらう為に。そこで領事館に問い合わせした。


在留証明の発行を受けるにはどうしたら良いかと。日本人女性職員が出た。私が2年マルチの観光でビザで昨年から滞在してる事を話し年金の為に必要である事も付け加えた。


すると在留届は3ヶ月以上海外に滞在する者の義務で本来なら届出から3ヶ月たったら発行するが年金と言う事で特別に即日発行する旨、確認を得た。まぁこれは上司と相談したみたいだが。

そしてパスポートと滞在が証明できるものをもってきて欲しいと。パスポートのスタンプを見れば滞在は解るし、公安派出所から発行されている外国人宿泊登記証を見せれば現住所も証明できる。私は取り合えず安堵した。

古城公安派出所で発行された外国人宿泊登記証。ビザの延長の際もこれが必要。
中国雲南省大理古城滞在記-宿泊証


そして思はぬ重慶への臨時の旅をする事っとなった。ところで重慶へ昆明から列車でどのくらい時間が掛かるか女性領事館職員に尋ねてみたが「飛行機なら1時間半ぐらい」と言う事で列車で時間がどのくらい掛かるか知らなかった。また重慶から領事館への時間も飛行場からしか知らなかった。さらに重慶駅から何番バスで行けるかも彼女は知らなかった。


思わず「いい暮らししてるね」って私は嫌味を言ってしまった。バスや列車には乗らないのだろうか。


さて地図を広げて見ると大理から重慶までは日本で言えば東京から長崎以上の距離がある。北だと北海道は帯広あたりの距離となる。
大理下関からバスで4時間半、昆明からは列車で重慶まで18時間ほど。大理からのバスと重慶行き列車の接続が上手く行かないので昆明一泊、重慶二泊、車中往復2泊で計56日の旅となる。ラオスより遙に遠いし今回は旅を楽しむ金銭的な余裕は無い。


大理から重慶は本当に遠いぞ。
中国雲南省大理古城滞在記-地図


そして学生達との寿司パーティーの翌日大理を出立、昆明で1泊。その翌日1232分の重慶行き寝台列車に乗った。重慶には翌日の朝7時20分着だ。まずは予約してあるユースに向かいできれば午前中に日本総領事館に行き「在留証明」なるものを取得したい。

しかしこの1ヶ月たらずでラオスビザランの旅。更に重慶の旅と二回も遠出をする事になった。だが今回は余り楽しめそうにない。


昆明鉄道駅。
中国雲南省大理古城滞在記-昆明駅


重慶行き列車が表示されている。
中国雲南省大理古城滞在記-重慶行き


でも楽しまねばもったいない。この旅が終わればもう余裕の資金は初の年金が無事に振り込まれる8月まで全く無い。そこである事を思い出した。以前日本人の青年から「成都には美人が多かったが重慶は更に美人が多いらしい」とメールをもらった事だ。「そうだ重慶美人でも見て楽しもう」。それにそこには大河長江があり日中戦争当時北京の故宮博物館の文武官が故宮の大量の文物を戦禍から逃れるため、疎開先上海から更に長江を重慶へと船で運んで行く様子を描いた本を読んだ事がある。その舞台だ。また火鍋が有名だそうだ。まぁそんなお金はないが。そんな楽しみ方を考えながら重慶に到着した。


やっと着いた重慶駅。
中国雲南省大理古城滞在記-重慶駅


重慶に着くとまず地図を買ったが大きな都会なので解らずバイタクで予約してあるユースへ行き、荷物を部屋に置き直ぐにタクシーで日本総領事館へ向った。以外に近かった。


37階だ。
中国雲南省大理古城滞在記-領事館表札


殆ど客のいない領事館に入ると日本人用の窓口で中国人の女の子に必要書類を一式渡し在留証明を取りに来た事を伝えた。そしてしばらくすると年配の日本人男性係官が姿を見せこんな事を言い始めた。


「これでは在留証明の発行の要件を満たしていません」っと。

なにやら用紙を見せながら。


口には出さなかったが思わず「何!」。どうやら観光ビザが問題らしい。

「おいおい、2年マルチ観光ビザで滞在している事も含め全て電話で確認しわざわざやって来たのだぞ!」「年金申請で必要な事も伝えてある」

「即日発行するって言ってたではないか」「しかも3ヶ月以上海外に滞在する場合は在留届けを出すのが義務だっと言ったのはそっちじゃないか」。就労も観光ビザも関係ない。


「どう言う事だ!」.....係官沈黙。しばらく窓口から姿を消した

そして戻ってくると何の挨拶も無く「在留届けを提出して下さい」っと言った

そこで記入して提出すると無言でまた戻り次に現れた時は「在留証明申請書に記入して下さい」っと


どうやら発行するらしいがこの係官からはの説明もない


記入して渡すとこの係官はもう姿を現さず。しばらくして次に来たのは中国人の受付の女の子だった


書類の確認などをしながら結局「在留証明」を持って来て「手数料90元です」っと言った。


「あのね、年金申請の場合は手数料要らないって言われてるよ」


まぁそんな経緯はあったものの無事「在留証明」は取得できた。



やっと入手した「在留証明」
中国雲南省大理古城滞在記-在留証明


それにしても受付の中国人の女の子は感じが良かったが、あの日本人男性領事館の係官は間違えの説明も謝罪も挨拶も無い。官庁で働いている日本人とははこんなものなのか。年金事務所の職員もそうだその曖昧な対応から始まってしまった。まぁ彼は謝罪したが。


この窓口の前でのやりとりだった。
中国雲南省大理古城滞在記-日本人窓口



これまで中国では不快な思いはしていない。が不快な思いはどうやら日本からやって来るようだ。


それでも目的を果たした私は重慶の一番の中心街の解放碑へと歩いて行った。賑やか所だ。


これが解放碑。大都会の真ん中、平日なのに大勢の人だ。
中国雲南省大理古城滞在記-kaihou



年金が予定通り振り込まれないと私は大理での生活は継続できず忽ち路頭に迷うことになる。

そうならない為のいささか今回は嫌な旅だ。おまけに日本領事館の職員の対応は不快だ。



まぁ今回はそんな旅だが、それでもこのあと重慶は私を温かく迎えてくれた。何故だ!。礼儀正しいはずの日本人より中国の方の方が全然感じか良いではないか。



次回はそんな話ができそうだ。





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