シンプルで豊かなスウェーデンの暮らし、その基本は家 -5ページ目

イェーテボリ 02

最近ダーラナ地方へめっきり行かなくなった森です。今年3度目のスウェーデンは、イェーテボリ、ストックホルムと訪問し、昨晩から北緯65度に位置するルレオに来ました。昨日までの異常な暑さと異なり、こちらは概ね例年通りの気候で、今朝は2℃、結構ピリッとした気温です。

イェーテボリのスナップをアップします。前回お話ししたトラムです。新旧いろいろな方のトラムが走っていますが、古いトラムに美しさを感じるのは私だけでしょうか?


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新しいトラムは車両が短いのが歴然です。たぶん市中の交差点でスピードを落とさず走るように短くしたのでしょうね。郊外に出ると車顔負けの速度で移動し、大変便利に感じました。

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1回の運賃は高いのですが、1日券とか期間券は安く実際に利用すると割安感があります。その1日券を利用して結構遠い郊外まで、住宅街見学ツアーをしてきました。

ストックホルム 01

昨晩、特急で、ストックホルムに入りました。異常に暖かな夜でした。写真は、今朝起きて、窓から写真を見たら窓辺の温度計は8℃、やはりまだ温かいようです。アンティーク屋さんの窓はそれでも旅情を誘います。
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場所は旧市街(ガムラスタン)ど真ん中のレディハミルトンホテル(四つ星)今回はけちけち旅行でほかの四つ星ホテルの半額くらいで止まれたので、12-3世紀の建築で、ホテル開業も18世紀初めかつ、デンマークがスウェーデンの貴族を何百人と虐殺した広場のそば、何か出る条件がそろっています。石の階段はすり減り、床は傾き、ストックホルムでアンティーク家具と入力すると最初にこのホテルが出てくらい古い家具に囲まれての滞在は、なぜここが安いか本当に疑問な素敵な滞在です。

しばらくは、イエーテボリの話も間に入れながら現地情報をお伝えしまます。今日は、朝一で、日本では高くて買いにくいティーセンターのセーデルブレンドやアールグレイスペシャルを仕入れ、昼には取引先の社長と会食、情報交換を行い。午後はお客様のショッピングのお付き合いです。

イエーテボリ 01

ブログ復活です。モバイルコンピューターがウイルスにやられて、クリーンインストールを強いられて以来、ブログを書こうと思うと、hP関連の環境移植ができておらず、書きたいと思ってもできませんでした。

ようやく復活しましたので、心を入れ替えて、前の話題に固執せず、気軽に頻度を上げてアップするようにします。

今朝は、スウェーデン第二の都市「イエーテボリ」の駅近のパレスホテルの202号室で目が覚めました。今日の予定は、レンタカーを借りてスウェーデン唯一まともな住宅展示場(22棟)に、お客様を案内します。ホームセンターや住宅街もお見せしたいと考えています。

時間があったら、自動車メーカーのボルボミュージアムや(漫画や映画に出てくるような)岩の中に作られた基地を利用した空軍博物館もよそでは見れないものなので候補に挙げていますが、郊外には公開されているお城もあるし・・・、お客さまの希望次第ですね!
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写真は市内をいっぱい走っている連結バスです。トラムもいかした格好のものが走っていますので、あとで写真を撮っておきます。この町は、バス、トラムに加え運河で成り立っていて、車は肩身が狭く走りにくい作りです。

38 スウェーデンの家を支える素材達 外壁ユニット

前回お話ししたように、スウェーデンでは工場であらかた製作して現地で組み立てをするのが一般的な方式です。下の写真は、モニターの示す図面通りにパネルを作成します。とはいっても部材もすでにコンマの単位の精度でカットされていますから、組み立てだけです。

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同じ仕事が続く場面では、コンベアー上の機械が、合板、胴縁、外壁材と正確に連続して、コンピュータの操作で釘打ちをしてくれます。

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でき上ったパネルを、出荷集積場所に移動させます。大きな工場であれば、この仕事も概ね自動になります。

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長らく断熱材は24cmくらいの充填が普通でしたが、最近はその厚みが急加速して、240mm+70mmとか240mm+95mmとかが普通になりつつあり、2020年くらいまでには400~500mmくらいの断熱量になるだろうと言われています。大きな理由は、温暖化抑止施策ですが、緯度の高いヨーロッパは、異常気象が顕在化し、日本での「異常気象だね」の挨拶の域を超えた被害が、たくさん出ています。

37スウェーデンの家を支える素材達

 また久しぶりのアップです。(反省)スウェーデンの家を支える素材達についてシリーズでご案内します。その前に少しスウェーデンの家づくりについて説明をしておきます。

 スウェーデンでは日本のような請負契約工事は少数派です。建築士やコーディネーターのようなプロフェッショナルサービスは高額ですので、1件の家を建てるためだけの契約はあまり多くありません。建築主は、ハウスメーカーの用意するカタログから住宅を選びますが、ハウスメーカーはあくまでも部材の供給で施工は別途手配、つまり、分離発注となります。

 また、カタログのすべてから勝手に選べるわけではなく、建築地に定められた各種条件(家の形・色・仕上げ材・建築できる場所など)をクリアーできる範囲で選ぶことが求められます。カタログハウスは条件範囲内で構造上問題がなければ、一部変更することもできます。建築主はこのような条件を制約とは考えず、周辺地域の価値が上がり、自分の資産価値に大きく影響する措置と理解し受け入れるのが一般的です。だから、街並みがきれいになります。
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 気候も大きく関係しますが、現場で一から建築するのではなく、工場でかなり組み上げて現地でプラモデルのように組み上げるのが普通です。工場で製作することにより、詳細まで高い精度で組建てられ、現場での工期も短縮されます。中には、配管や配線だけでなく壁紙まで工場で貼るケースも少なくありません。上の写真は工場で断熱材を丁寧に入れているところです。性能を出すためにはとても重要なポイントです。下の写真はスウェーデンの家の日本での施工風景です。
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次回からは、窓やドアをはじめスウェーデンの建築部材のこだわりをご案内します。