先日、体調が悪いにも関わらず遅くまで仕事をしようとする奥さんを叱りました。夕方頃電話をかけてきて(僕は単身赴任中です)、こう言うのです。


「気持ち悪いから1時間ごとに車で横になりながら仕事をしている。早く帰りたいけど明日が締め切りの仕事があるのでやらざるを得ない。今日も遅くなりそう。」


僕も勤め人ですから、お客さんにはこっちの事情は関係ないことくらいは分かっているのですが、聞けば話をすればどうにかなりそうな相手でしたので、すぐに客先に電話をして締め切りを延ばして貰った上、残った仕事は従業員に振り、速攻帰宅して休むように言いました。

それでも、奥さんは納得いかないようでしたので、少々きつい言葉で叱りました。すると、ようやく納得してくれてその通りにしてくれました。


おそらく風邪とかなら、本人ができると言っていればこれほどは言わなかったでしょう。しかし、彼女は妊婦です。もしものことがあれば、一番悲しんで後悔するのは彼女自身なのです。僕ではなく。そこで、心を鬼にして叱りました。


仕事と家庭生活の両立については、僕たちはうまくやっている方だと思うのですが、仕事と妊婦の両立はなかなか難しいです。何せ初めての体験で、どのくらい無理ができるのかとかいう加減が全く分からない。ましてや彼女は従業員10人を抱える会社の社長です。僕の方もこういうときどこまで言っていいのか正直とまどうことが多いです。


じゃあ、何もさせないで休ませればいいのかと言っても、それはそれでストレスが溜まりそうです。おそらく無理でしょう。奥さんは僕とは違い(笑)、仕事大好き人間なのです。


答えはきっとありません。その都度、ぶつかりながら悩みながら、僕らなりにやっていくしかないのでしょうね。だけど、正直なところその悩みがちょっと誇らしくもあります。