支配人の朝は意外と早い。

朝礼の9時までに来ればいいのだが、7時くらいに出勤してくることもしばしば。


すっごい邪魔!


せめてね、しっかり身支度してきてくれるのならいいんですけどね・・・。


なんていうか・・・確信持って言えるのが・・・

絶対、歯磨きしてきてないよね!!!w


ほぼ密室に近い狭い事務所に人口密度が3人になるだけでもしんどいのにね

異臭振りまかれた日には・・・匂いがこもってヤヴァイ。

何とも言えない、むわぁんとした匂いがヤヴァイ。



支配人が出社した途端に私は事務所に戻らず、フロントに立ち続けるのである。

あの匂いには耐えられないよ!!

なのに、彼はマシンガントークでしゃべり続けるから、匂いの散布量がこれでもかと・・・


「お疲れでしょうし、もっとゆっくり支度していらっしゃるでも平気なんですよ?」


と、遠まわしに言ったところで、彼は気がつきもしない。

なんてこったい。




「ユイちゃんは、体と好きなものだったら、どっちとる?」


いつの間にかユイちゃん呼びになってる現実(泣きたい)


「体と好きなものですか?(え、脈絡どうした?)」


「そうそう。体のためにお酒我慢してるんだけど、ストレス的には飲みたいなーって」


「あーそういう事ですか。そーですねぇ・・・」


そもそも支配人はよくわからないが難病持ちらしく、いろんなお薬をよく飲んでいる。

だから、お酒なんて飲むのは本当は良くないのかもしれない。



-コマンド-

 ・ほかのストレス解消法を探すのもありかもですよ?体が動かなくなっては元も子もないですし

 ・適度なお酒なら大丈夫なんじゃないですかね。程々にってやつです

→私個人的には体より心ですかね。ストレスなんて抱え込むくらいなら、飲みますねー

 (あわよくば、飲みすぎて出勤遅くなればいいねん)


「やっぱそうだよなー!我慢はしんどいしなー!」


「そうですよ。飲みすぎなければ体にもそんなに害はないと思いますし!」


あわよくば、出勤遅くなればいいとは思ったけどね。

個人的にはストレス発散第一なんじゃないかなとも思ってた。

ストレスなくなれば、姉御イジメもなくなるかもしれないし!

本当に飲んじゃいけない病なら、飲んじゃダメかなー?なんて迷う選択肢なんてないだろうし。

何より、医者に怒られる。


この一言がね。ヤツの進化への第一歩になってしまうとはね。

私思ってなかったんですよ。

まさかね。まさか、その一言でね・・・。




職場の皆様本当にごめんなさい。




それからである。

支配人がお酒を飲み歩くようになったのは・・・。


別にね。お酒を飲んで歩いてもね全然構わないですよ。

好きに飲み歩いてくれていいんですよ。



ただね。


夜中に酔っ払って職場に来ないで欲しい。(家帰れ)

そのまま、酔ったテンションでフロントに立とうとしないで欲しい。(飲酒状態で仕事とか・・・)

そして、家に帰るの諦めて車の中で寝るの辞めて欲しい。(風呂!歯磨き!)


もうね・・・本当にこんな事になるとは思ってなかったんですよ。


なんでわざわざ、職場のそばで飲むの?

お客様と鉢合わせたりとか・・・いろいろ気まずいでしょ?

おまけに案の定・・・酒癖悪いし・・・。


新聞配達のお兄ちゃんの目撃情報とか聞いてる限り、かなりひどい飲み方もしてるらしく・・・。

配達のお兄ちゃん・・・軽く引きながら苦笑い。


「本当お恥ずかしい限りです」


と、苦笑いで返すも・・・あんなのがうちの支配人だなんて・・・。

常識というものをどこに置いてきたんだよ。


いあ、まともな仕事あんまりしてない私が言うのもなんですけどね。

もう少しね。世間の目ってのをね気にしてくれよ。


「あそこの支配人また飲み歩いてるよ・・・。」


とか、言われてるんですよ?


「もう少しスマートに飲めばいいのにね」


って、あるかわからない程度のオブラートに包んでもらいながら非難されてるんですよ?

本当、ありえないから!!


だけど、そうなってしまったのも私の一言のせいなのかもしれない。

よくわからない罪悪感だけ積もっていった。



いっそ、飲みすぎて死んでくれまいか・・・なんて思ってたのは内緒である。