年末なので、正月に向けて餅つきをしましょう。
これは我が家で行われてる数少ないイベントの一つである。
餅つきって言ってもね。
ぺったんぺったんつるぺったん。するわけじゃなくて、電気でズゴゴゴって作ってくれる機械があるんで、もち米用意してお水入れてスイッチオンするだけでできちゃう感じで、全然肉体使わないんですけども。
元々は母方の祖母の家でやってたイベントだったわけですが、祖父も祖母ももうかなりいい歳なので、我が家に引き継がれたのでう。
我が家で、我が家の分と祖母の家の分とママンの妹家の分をぺぺっと作るわけです。
出だし餅つきにしといてアレなんですが、タイトルにあるとおり、本題はモシモシ。
かなりいい歳の祖父母のモシモシなお話です。
祖母は去年くらいから、祖父は今年に入ってから、だいぶ耳が遠くなってきました。
いやもう、本当大変。
半年くらい前まではなんとか電話で会話できたんですよ。
僕も何度か電話出たんですけども、少なくとも祖母とは電話で会話できてました。
でも、ここ最近で急に聞こえなくなったのか、祖母と電話で話すのも至難の業になってまいりました。
頼みの綱だった祖父もだいぶ聞こえない状態で・・・
うちの電話機の音質も微妙に悪いので余計に聞こえないんでしょうねぇ( ´-`)チュンチュン
普段声が小さいほうのママンも必死に叫びながらお話してるんですけど通じてない( ゚ェ゚)
「明日の病院のコトなんだけどね」
「明日のー!病院のーー!!!」
「病院のねー!!!」
だんだんセリフが短くなっていく不思議
隣の部屋はもちろん、2階の部屋まで聞こえてくるママンの声は電話口の祖母へは届かないらしい。
今日も今日とて、餅つきするって忙しい時に電話で会話ができなくて
「今からいくからちょっと待ってて!!!」
そう叫んで祖母家まで自転車を飛ばすママン。
残った僕は着いたばかり妹さんにコーヒーだしつつ餅ペッタンの準備。
待ってても仕方ないので、そのままスイッチオン。
餅つき機が唸る中、僕は妹サンとキマズイお茶タイム。(妹サン好きだけど滅多に会わないので、会話にちょと困る)
「おばあちゃんにさ、メールの仕方を5日くらいかけて教えてあげてよ」
「いやー。すぐ忘れちゃうでしょうから・・・ムリデスヨ」
半年くらい前に祖父の体調が思わしくなかった時に携帯電話を購入したのだが、当然のごとく使いこなせていない。
メールの仕方も過去何回か教えたけど、当然理解できていない。
お年寄り用の簡単な携帯電話なのにだ。
「それより補聴器をダナ・・・せめてどっちか一人に買うべきだと思うんデスヨ」
これは随分前から僕は勧めてたんだが、お高い商品のせいもあってなかなか購入に踏み込めない。
だけど、外歩いてて音が聞こえないって危ないじゃないですか。
よく外に出る祖母は絶対買うべきだと思うんですよね。
「そうよねー。おばあちゃんは長生きしそうだから、充分元とれるんじゃないかなー」
「聞こえないで事故にあっても困るし、そう思えば30万くらい安いとも思うんデスケドネ」
と、二人で補聴器押せ押せなんだが、肝心の本人達はそこまで乗り気じゃないって言うね。
だって、いくら近いとは言え・・・一駅分の距離はあるんですぜ・・・
毎回、今から行くわ!!ってやってるわけにも行かない時もあるだろうし・・・。
餅つきも順調に進み、のして乾かして切り終わった頃に電話が鳴る。
またしてもモシモシ!!の大安売りである。
一向に話の進む気配がない中、どうしていいかわからぬママンが泣き笑いしながらバトンタッチを僕に。
おkおk。
僕の大きな声で一発かましてやんよ!!
今までもバトンタッチされて何度か乗り切ってきた僕である。
まかせておきたまえ。
「もう、お餅つき終わったから!今から持っていくからね!!!」
「全然聞こえないなー。こまったねぇい」
ぐぬぬぬ・・・・
「おじーちゃんに代わって!!」
聞こえては居ないようだが、向こうもバトンタッチする事にしたらしい
「モシモシ?」
「おじーちゃん?今から餅持っていくからね!!!」
全力で言いました。
たぶん、ご近所さん一帯に届いてます。僕の声。
「ダメだ。耳変えますんでちょっと待ってね」
この返事新しい!!!とか、そんな笑える状況じゃないんですけどね
右耳と左耳では聞こえ具合が違うらしいので、どうやら今度は耳のチェンジをしたようです。
今度こそ・・・。
もうだいぶ疲れてるけど、僕は叫んだ。
「今から餅持っていくからね!!!」
「やっぱだめだ。」
そーですか。とても悲しいです。
結局、何も伝わらなかったけど・・・電話切りました(´;ω;`)ウゥゥ
その間に、泣き笑いのおさまったママンと妹サンは餅を持って出発の準備万端。
最後にママンに代わりいつものセリフを叫ぶ
「今からいくからちょっと待ってて!!!」
グッタリしながらそれを見送り、補聴器勧めておいてくれる事を切実に願ったのである。