ドンペリが一段落したのを見計らって、そー君が私の席に戻ってきた

表情に笑顔はなかった



「酔った?辛いの?」



「いや、大丈夫だけど・・・。」



真剣な顔をして何かを考えてるようだった

こんな時は放って置くのが一番、気が済むまで考えてればいい

そー君はすぐに自己解決するはずだから



いつもなら、そうなんだけど・・・




「ちょっと、わりぃ。」



そう言うと、席を離れて店の裏へと向かっていく



んー・・・(´・ω・`)?

明らかに解決はしてなさそうだけど・・・



すぐにそー君は、変わらず真剣な表情で戻ってきた



「どうしたの?」



あまりにも、表情が険しいので思わず聞いてしまう



「連絡つかない客が何人かいるんだよ・・・。」



「え(゚ω゚)」



って言っても、ホストのバースディに客が切れる事なんてよくある事だし

大金使いたくなくてばっくれるとかも当たり前の事なんだから、そんな事でそー君が慌てるとは・・・思えないんだけども・・・



「ゆいみたく、かなりの金額使ってくれるはずだった客が二人ほど連絡とれないんだ。簡単に切れるような客じゃないんだけど・・・。」




ふむ・・・私見たく色恋がっつりな女の子が二人ほどいたのね(゚ω゚)




「まだ仕事中とかじゃなくて?」




「そんなはずはないんだけどなぁ・・・。」




なんだろ・・・そー君が客の管理をそんな甘くしてるとは思えないし・・・




「まぁ・・・、もうちょい待ってみる・・・。」




「うん・・・。」




客が来なくても・・・私が使える限度は500万だから・・・

私にできるフォローなんてない

ただ、その客達が来てくれる事を願うだけだった。

不安そうな、そー君の手を握る事しかできなかった。

緊張すると指先が冷たくなるそー君の手を、ただ暖める事しかできなかった



しばらくして、またドンペリが入ったのでそー君はまた席を離れていった

私はふいに携帯に手を伸ばし、掲示板サイトを見る

もしかして客が来ない原因になる何かが書かれてるんじゃないのかと

今まで散々荒れてきた掲示板だ

そのイベントの日に荒れないわけもない・・・



恐る恐るサイトを開く

ありえないほどの量の書き込み

全てに目を通すのはかなり時間がかかりそうだった



それを順に見ていくと・・・

それはヒドイ書き込みばかりだった



これは・・・見たら来なくなってもおかしくないかもしれない・・・