次から次へと聞こえてくるドンペリコール

主役のそー君は、ドンペリが入る席を笑顔で周っている

これだけ指名がかぶってる状況で、相次ぐドンペリは普通の席周りなんてする余裕もないほどだ

イベント時はドンペリ入れた分だけ、そー君が着いてくれる

だから、まだ何も入れてない私の席には最初以来そー君は戻ってきてはいなかった



そー君から指示があるまで私は動かない

バックの中に入ってる500万にドキドキしながら・・・

その時を待つ


500万なんて大金今まで持ち歩いた事なんてない

無くしたらと思うと、早く今日を終わらせて、お金を払ってしまいたい気分だった





2時間ほど経ったころ、そー君が席にふらりと戻ってきた



「ダメだ・・・ドンペリ辛すぎ。もう飲みたくないや(*´∇`)ww」



「もう、充分すぎるほど飲んでるもんね(゚ω゚)」



「うんむー。だから、30万くらいのワイン適当に入れて飲んでてて。」



「はーい(*´∇`)」



それだけ言うと、またドンペリの入る席へと向かっていった



一人でドリンクメニューを見ながらワインを選ぶ

ワインねぇ・・・(´x`*)

そこまで好きじゃないんだけどな(゚ω゚)w

どれでもいいんだよなぁ・・・

なかなか決められないでいると、やっちがやって来た


「ワイン飲むの~?」



「うん~(*´∇`) どれがいいかなー?」



「あ、俺はこれが好きだよ。」



丁度30万くらいのワインを指して言う



「んじゃ、それにしよっかな(*´∇`)」



別になんでもよかった私は、やっちの好きなワインを入れる事にした

ワインを飲みながら、やっちとたわいのない会話をしていたが

ワインがそこまで好きじゃない私は、段々と酔ってきた

イベントってせいもあり、テンションも上がり、いつもより早い勢いで酔いがまわってくのがわかった

もう、冷静な判断なんてできるわけのない酔いっぷり



それをわかってか、わからないでか・・・

やっちが声を抑えて私に囁いた



「俺はゆいちゃんの幸せを願ってる。だから言うよ・・・。」




ん・・・(゚ω゚)?







「今ドンペリ入れてる子と蒼希はバースディ後住む予定なんだよ。」




え・・・(゚ω゚)?




思わず、そっちに視線をやる

可愛らしい女の子と、笑顔でドンペリを飲むそー君が目に入った

別に、そんな姿にショック受けるほどの事でもないのに・・・

嫉妬をするほどの事でもないほど、今まで何度も何度も見てきた事のある光景だったのに

私の胸に何かが刺さったような・・・そんな感覚に襲われた


血の気が引くと言うのだろうか、一気に酔いが醒めていくような・・・

そんな感覚に襲われた

実際は、まだ酔っていて冷静に物事を考えられていないのだけれど・・・




「まだ、間に合うよ?」




悪魔の囁きが聞こえる

優しい笑顔でそう囁くやっちに一瞬恐怖を抱きながら・・・



まだ、間に合うの・・・?

何が・・・間に合うの?




まだ500万を全て使ってるわけじゃない。

まだ間に合うってのはそう言う事?




どう言う事・・・?

酔ってる私に冷静な判断などできるわけもない。

言われた事を全て鵜呑みにしてしまうような・・・

そんな頭の状態だったのだ





私の幸せ・・・?

まだ間に合うの・・・?